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個人的な上咽頭炎と副腎疲労の記録 その1:初期症状と病院受診

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初期症状

最初は「鼻の痛み」

風が寒くなりつつあった晩秋のことです。
気温が下がるのに合わせるように、鼻の奥がひりひりすることが増えました。

風邪の初期の「鼻の奥が乾いて痛い」という状態が頻繁に起こるという感じです。
ただ、昔からよく風邪をひいていたので、「今年の風邪は長引くな~」とあまり気にせず病院に行くこともありませんでした。

この年ちょうど花粉症を発症したということもあり、今思えば春ごろからずっと鼻に違和感があった…つまり炎症がくすぶっていたんだと思います。

「かさぶた」の貼りつき

鼻の痛みはいつまでたっても良くならず、冬が本格化し始めた頃には、鼻の奥の痛い部分に何かが張り付くようになりました。
そのままにしておいてもなかなか落ちてこないし、いったんつくと痛みがひどくなって非常に気になる。
鼻の奥をしごくように動かして強引に落としてみると、粘液のようなものやかさぶたのようなものでした。
その時々によって、パリパリに乾いていたり、ちょっとドロッとしていたり…そして血が混じっていたりしました。

最初はかさぶたが気になるのは数日に1回程度でした。
しかしあっという間にその頻度が高くなり、日に何度も落ちてくるように。

そのかさぶたのようなものが張り付いているときの不快感がひどく、常に鼻の奥を細かい針で引っかかれているような炎症の痛みもどんどんとひどくなっていたので、耳鼻科を探すことにしました。

病院受診

アレルギー性鼻炎か副鼻腔炎

最初に行った耳鼻科は、すぐ近くの病院でした。
このときにどういった診察を受けたのかはもう忘れてしまいました。
ただ、この病院を含めて、受診した耳鼻科では「アレルギー性鼻炎」か「副鼻腔炎」としか言われなかったので、このどちらかだったと思います。

そして薬(こちらも詳細は忘れてしまいました)をもらって、数日飲んでみるものの、まったく症状が治まる気配がない。
もらった薬が切れて再度受診したときも、同じ診断で同じ薬を渡される。
また切れたので受診をして…を繰り返し、2か月同じことを繰り返したもののまったく良くなる気配がないので、別の病院に行こうと決めました。

それから、近所で評判の良い耳鼻科に行きましたが、やはり「アレルギー性鼻炎」か「副鼻腔炎」。
診断が同じなら、前の病院の方が近いので、そちらに戻ることにしました。
そしてまた(今思えばまったく効果のない)薬を飲み続ける日々。

体のだるさが出現

そして徐々にですが、体にだるさが出始めました。
朝起きられなくなってきたのです。
目に見えない何か重くて湿った暗いものがのしかかってきている感覚が、日に日に強くなっていきました。

最初は肩だけだったのが、背中の上部から背中全体に、腰に、やがて体の裏側全体に広がっていきました。
あまりにも起きるのがつらかったときは、子泣きじじいってこんなかんじなのかな、昔の人も同じ状態になった人がいたのかなと、考えたことを覚えています。

そして鼻の奥の炎症もひどくなり、常にイライラするようになりました。
針を持った小さな小人が、好き勝手に容赦なく突っついたり引っ掻いたりしているようでした。
鼻の奥の炎症が広がるように、首元がいつも熱い、でも体温計で測っても熱は出ていない…となったのもこの頃でした。

「病気である」証拠がないので休めない

つらく感じるのに、病院で病名もつかなければ熱も出ていない。
客観的には、私が「病気である」ということが示せるものは何もありませんでした。

そのため、仕事先や家族につらさを訴えることもできず、さらには自分自身でもこのつらさを認めることができませんでした。
「さぼり癖がついた」「集中できない」「私はダメな人間なんだ」…そんなことを考える毎日。
朝起きたときに痛みやだるさを感じた瞬間、「こうやってさぼろうとするなんて、私はなんてダメな人間なんだ」と自分にダメだしするのが日課でした。

そんな毎日なので、起きても何も楽しくありません。
起きた瞬間、世界が真っ暗に感じるというのもよくありました。

↓こんな感じ(【うつ病がゲームになった!】マンガで分かる心療内科・精神科in秋葉原・岩本町 第78回「大うつ病性障害」秋葉原の心療内科/ゆうメンタルクリニック秋葉原院)よりお借りした画像です)

最初【うつ病がゲームになった!】マンガで分かる心療内科・精神科in秋葉原・岩本町 第78回「大うつ病性障害」の記事を読んだ時に、「私も当時うつ状態だったのかなー」と思いました。
ただ一点違うのは、「病気を治して元気に過ごしたい」という気持ちがとても強く、死ぬ気はまったくなかったこと。
当時はその気力だけで生きてました。そして治療法を探し当てました。

今思えばこの気力も年々弱くなってきていて、治療法を探し当てたのは本当にぎりぎりの段階だったと思います。

つづき
個人的な上咽頭炎と副腎疲労の記録 その2:病院めぐり

※この記事を書いているのは医療従事者ではなく、ただの患者です。
※内容はあくまで自分が経験したことと自分なりに考察したことですので、他の方に適用できるかはわかりません。

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