
こちらの記事の続きで、初日の後半です。
東京については全く土地勘がないのですが、東京タロット美術館からほど近い蔵前というエリアに最近面白いお店が増えているらしいという記事を見かけたので、田原町に取ったホテルに大回りをしながら向かいつつ、寄ってみることにしました。
蔵前エリアのさんぽ
蔵前に行く際にすごーく心ひかれたのが、文具好きには有名な「kakimori」とマスキングテープの「mt.lab」。
でも私が訪れた月曜日は両方とも店休日だったので、とっても残念でした…。
そんなわけで、本当に無計画のまま向かって、とりあえず美味しいお茶と良い感じのカフェに行きたいな、と適当にGoogle Mapで検索してうろつくことに。
norm tea house
美味しいお茶が飲みたいな~という目的で訪問。
カウンター席がメインの小さなお店ですが、窮屈さよりもこじんまりとした心地よさの感じる空間でした。
お店の隅々まで神経を行き渡らせていることを感じられる、研ぎ澄まされたような立ち居振る舞いは見ていてとても清々しく、いただくお茶も香り高く透明感のある風味。
こんなに小さいグラスに入っているのに何故かいつまでも熱々のままのお茶といっしょに、白玉団子をいただきました。
注文以外のお茶もちょくちょくと置いてくださるので、色々と味見ができて楽しかったです。試飲させてもらったお茶の香りがとても良くて、お土産に購入。
蔵前神社
ミモザと桜が同時に見られるので有名(らしい)蔵前神社。
タイミング的にどうかなと思ってたのですが、今年は例年に比べて開花がずっと遅かったためちょうど見頃に当たりました。
閑静な住宅街の中、ここだけ急に人が溢れていました。
余談ですが、東京を歩いていて驚いたのが神社の数。適当に歩いてただけなのに1日目で5つほど見かけたんですよね。
世界に名だたる都市なのに、昔からの宗教施設がこんなに残っているのは面白いなーと感じました。
CAFE MEURSAULT
蔵前最後は、長居のできそうなカフェでトラベラーズノートに記録をしたいぞ、ということで隅田川沿いのカフェ・ムルソーへ。
地図を見ながら向かったのですが、途中で顔を上げたらスカイツリーや金のうんこが見えて、「東京だ!」と心踊る気持ちになりました。
外観もクラシカルで素敵なのですが、室内がなんだか面白いお店で、部屋の中に更に部屋があったり、全然違う雰囲気の部屋があったりと探検してみたくなるカフェでした。
テラス席があったので最初はそちらを狙ってたのですが、この日は寒い上に風が強かったので「コートを着ててもこれは無理…!」となって室内へ避難。
昔ながらのかぼちゃプリンのセットを食べながら、本日の記録をゆっくり書きました。
かぼちゃプリンって私はとっても好きなのですが、最近はなかなか置いてないので見つけるとつい頼んでしまいます。
ちなみにドリンクがちょっとびっくりするくらい薄くて、これは場所代ね!という味でした。カフェオレって時々こういう外し方をするんですよね…。
夕飯:肉汁餃子のダンダダン
夕飯は夜カフェのつもりだったのですが、朝からおしゃれなものばっかり食べてた反動か、急に「餃子が食べたいな!」となったので、急遽方針転換。
検索して見つかった肉汁餃子のダンダダンはチェーン店なので旅行先のセレクトとしてはためらう部分もあったのですが、京都にはないのでセーフ!ということでこちらへ。
肉厚の餃子定食(ご飯少なめ)。肉餃子はしっかり厚みがあって、写真から想像するよりずっと食べごたえがあり、小鉢の味付けも紫蘇風味で気が利いていて、大満足!
写真に撮るのを忘れたのですが、「焼き餃子も水餃子も食べたい」という欲望のまま水餃子も注文していて、そっちも餃子がしっかりしていたのでお腹パンパンになりました。
余談:防災無線
今回東京に来て、実際に体験できて良かったなと思ったものの1つに、「防災無線を現地で直接聞いた」というのがあります。
CAFE MEURSAULTを出たらちょうど17時の防災無線が放送されていて、それを聞くことができたんです。
その時、昔防災無線について見解の相違があった友人に思わずLINEを送りました。
というのも、私が育ったあたり(地方都市の新興住宅街)では「防災無線は田舎にあるもの」というイメージだったのですが、東京から来た友人が「東京23区内にも普通にある!」と主張していて、長年ほんとか?と思ってたんです(ちなみに京都市にはないようです)。
それが、右手に浅草寺・後ろにスカイツリーという東京のど真ん中で、ものすごく存在感を放って堂々と流れていて感激しちゃったんですよね。ほんとにあったわ!という衝撃で。
実は東京を歩いているときにも、住民向け看板などを見ていて少し違和感があったんです。東京って災害に対する心構えが違うな、と。
私が育った新興住宅街や京都市は直近でその場所で大きな災害にあったことのある人はいなくて、地震はいつか来ると思っていても、なんだかこう遠くのものという意識が(少なくとも私には)あるんです。まあ2,3日耐えれば自衛隊が助けてくれるかな、みたいな。
でも東京は関東大震災や東京大空襲という大災害を経験しているからか、「現実として災害は存在し、それが起こった際には自分たちで対処する必要がある」という実感を伴った掲示やシステムが多いと感じました。
こういう「日常的に言葉にはしないけど意識していること」って、現地に来て実際にその発露を見かけないとわからないので、今回たまたま見つけることができて良かったです。あと地震対策真面目にやらないとな、と思いました…。

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