吉田山ふもとの急な坂道と細い曲がりくねった路地の中に、有名な料理旅館の吉田山荘があります。
その旅館と同じ敷地内にある、カフェ真古館。
非常に雰囲気の良い落ち着きのあるカフェで、贅沢な時間を過ごしたいときやレトロな空気に包まれたいときにお勧めです。
吉田山荘 真古館(HP)
京都市左京区吉田下大路町59-1 (吉田山荘敷地内)
11:00〜18:00(L.O.17:30)
定休日:不定休(HPにて確認可能)
075-771-6125
最寄り:市バス「岡崎神社前」(徒歩8分)、「銀閣寺道」(徒歩10分)
どのバス停からもそこそこ遠いので、最寄りのバス停を決めるのが難しい場所です。比較的使いやすいバス停を選びました。
GoogleMapの表示だとわかりにくいのですが、吉田山荘自体の入り口は東側で北側からは入れません。
また、この地図でピンが立っているのは吉田山荘で、カフェ真古館は敷地内北東の建物です。
メニューと本日のオーダー
メニューは飲み物中心。
ちょっとしたお菓子などはありますが、サンドイッチのような軽食はありません。
飲み物は単品で800円~、セットで1300円~。
由緒ある料理旅館の併設カフェなので、大体ホテルのカフェと同じ価格帯ですね。
本日のオーダーは「抹茶(お菓子付き)」1200円。
カフェの感想
いつもなら料理の感想を詳しく書いているのですが、私はあまりお抹茶や水ようかんを食べないので詳しい感想が書けません。
お抹茶はえぐみや変な苦味のない、飲みやすい味で、水ようかんもあっさりとした甘さでおいしかったです。
そして何より、このカフェでお勧めなのはお店の雰囲気!
ということで、カフェの気に入った部分の紹介をたくさんします。
レトロなランプ、使い込まれたテーブル&チェア。
季節のお花が小さく飾られ、外に広がるのは真夏の光が眩しい青紅葉。
今の季節もきれいですが、紅葉のシーズンには素晴らしい景色になるに違いありません。
吉田山荘女将直筆の和歌。季節に合わせてセレクトされています。
非常に達筆なので読めない人も多いと思いますが(私もですw)ちゃんと裏にプリントアウトしたものがついているので、読めなくても大丈夫。
それから写真には撮りませんでしたが、カフェの店員さんがこれまた非常に素敵でした。
立ち居振る舞いやゆったりとした話し方が穏やかな時間のカフェの空気感を壊すことなく、店員さんの存在そのものがするりと流れていきます。
さすが高級旅館の併設カフェともなると、店員さんも違うなーと唸ってしまいました。
私がこれまで立ち寄ったカフェの中で、一番独特の雰囲気のある方だったかもしれません。
入り口のガラスには「真古館」の装飾文字。
夕方以降に、中の光があふれているところも見てみたいですね。
昼に訪れるのもさわやかですが、日が落ちてから訪れても雰囲気抜群に違いないです。
お店に立ち寄るまで知らなかったのですが、こちらのカフェは、京都を舞台にしたミステリー小説「京都寺町三条のホームズ」の4巻に登場するそうです(カフェの中に小さな特設コーナーがありました)。
表紙の背景が真古館の内装になっています。
訪問した時間とお店の混み具合
今回訪問したのは平日15時頃。
大変暑い日だったということもあり、入店から退店まで貸し切りで、心行くまでカフェを堪能することが出来ました。
この辺りは観光で来る人も少ないので、かなりの穴場カフェだと思います。
ただ、紅葉シーズンになるとかなり混雑するようです。
この日は旅館の方もまだお客さんを迎えていなかったのか、敷地内ではいろいろな方が働いていて皆さん気持ちの良いご挨拶をしていただきました。
素敵なご挨拶だったので、とてもハッピーな気持ちになれました。
カフェのスタッフの方、挨拶をしてくださった方、そしてカフェ内に設けられた小説コーナーの温かさが心にしみて、「ここはきっと泊まりに来ても素敵なおもてなしが受けられるところなんだろうなあ」という印象を強く受けました。
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