BISTRO THE FARM / ビストロ ザ ファーム（静岡駅）：農家直結のビストロ

シリーズ化しそうな「急に静岡へ行くことになったのでおいしいご飯を探して」シリーズ。
静岡駅は掘っても掘ってもおいしそうなお店が出てくるので楽しいですね！

今回は野菜がおいしそうなビストロザファームさんへ。
農家と結びつきが強く、新鮮なお野菜を仕入れているようです。

BISTRO THE FARM / ビストロ ザ ファーム（HP）
静岡県静岡市葵区葵区紺屋町 紺屋町１２−８ 静岡三晃社ビル1階
Lunch　11:30～14:30
Dinnerは曜日によって時間が違うのでHPを要確認
定休日：毎週月曜日、第4火曜日（祝日の場合は営業、翌日振替休業）

後から詳しく書きますが、ちょっと私には合わなかったみたいで全体的に辛口な感想になってしまいました。
ただ食べログやGoogleを見るとかなり評価が高いし、合う人には合うだろうなという味付けだったので、気になった方は是非行ってみてくださいね。

ランチメニュー

メニューは3種類

毎回メニューを見た途端テンションが上がってしまうので撮影するのを忘れるんですが、今回も忘れました。

ということで記憶に頼った記録ですが、ランチは3種類。
まかないランチ（1300円）、The Farmランチ（1500円）、シェフのスペシャルランチ（1800円）に、350円でデザートが付きます。

この辺りの相場はよくわからないのですが、強気のお値段のように思います。
こちらのビストロは過去何度かメニュー構成や値段を変えているようなので、いずれまた変わるかもしれません。

今回オーダーしたのはThe Farmランチ（メイン魚）とデザートです。

スープ

ニンジンのポタージュ。
私はニンジンがあまり好きではないのでメニューを聞いたときに少し構えてしまいましたが、割とニンジンの味がするのにクリーム系の味と合わさっておいしくいただけました。

私が嫌いなニンジンの香りがしなかったので、新鮮なニンジンを使われているんですね。
古いニンジンの香りってどうも苦手で…。

こってりというよりまったり系。
量は割と少なくて（カップに入ってきたら一息で飲める気がする）、一品としてのポタージュというより食前酒ならぬ食前スープという感じ。

1色で出てくるポタージュってよく見かけますが、個人的にはクルトンとか生クリームがほしいなあ。
スープって最初の一品ですからね。わくわくさせてくれるとその後の食事の楽しみになるので、見た目が華やかだと嬉しいんです。

でも純粋にポタージュを味わうなら邪魔にもなる場合もあるので、難しいところですね。

前菜

色々説明してもらったのですが、よく聞こえなかったので、推測も混ぜつつ。

キッシュはしっかりと乳製品の味がします。サクサク食べられながらも、舌にはしっかりとクリーム系の味を感じることができます。
うーん私の好みからいうと、ちょっとだけ油っこいかなあ。でも私はパイ生地やデニッシュが苦手なのでこういう評価ですが、一般的にはこういうキッシュも好まれると思います。

キッシュの下はニンジンと胡桃のラぺ。
これはかなりニンジンの味がします！正直ほんのちょっとだけ辛かった。
ただしっかりと味付けしているのと胡桃が自己主張してくるので、「ニンジンの味がするけど、他の味もする」という感じで食べられました。

左は野菜（マッシュルーム・ビーツ？・菜の花・小松菜）のサラダとクリム―チーズソース。
このクリームチーズソースがおいしかったー！
チーズ臭くなくて、酸味もなくて、ちゃんとチーズのコクがあるんです。良いもの食べました。

マッシュルームは、たぶん生。初めて食べました。
全然臭みがなく、サクッと裂ける食感が面白かったです。
味も香りも感じられなかったのは、私が食べなれてないからだと思います。

そして（たぶん）ビーツ。ビーツと言っていたように聞こえたのですが、玉ねぎの皮みたいなものだったので、合っているかは自信がないです。
こちらは酸味がしっかりしていて、良いアクセントになっていました。

菜の花は塩気をかなり強く感じました。食べてちょっと驚いたくらい。
そしてさらに菜の花があると思ったら小松菜でした。

メイン

鰆のポワレ。びっくりするくらい熱々です。私こんなに熱いポワレって初めて食べたかもしれない。
周りは豆と多色ニンジンのサラダ、バジルソース。

皮がぱりっと焼かれていて、臭みもなくておいしかった！
好みを言えば、ちょっとだけ火が通り過ぎていた感じがしました。このお皿が来てから写真を撮って食べ始めたので、熱々すぎて火が通り過ぎてしまったのかも。反省。

ただね、びっくりしたのがものすごく塩気が強かったんです！
私は塩味はかなり好きですし、副腎疲労のこともあって通常の人より強い塩味を好むことが多いと思うんですが、それでもなお塩気を強く感じました。

そして周りのソースも味が強いし、サラダも味がするので、お皿全体の味付けがかなり強い。
しょっぱくない！？これしょっぱくない！？とぐるぐる考えながら完食。
おいしかったんですけど、この後ずーっと口の中がピリピリしてました。

ただ、よく考えたらここはビストロですからね。ワインも豊富にあるようですし、これくらい味が強い方がお酒も楽しいのかも。

メイン1品の料理としてはちょっと量がすくないかな。
ちなみにメインと同時にパンかごはんが付いてきます。が、残念ながらごはんは私の好きなタイプではなかったので割愛。

デザートとドリンク

今日のデザートはガトーショコラでした。

最初にケーキが来たとき、思っていたよりも小ぶりだったので「350円出したのは失敗だったかなー」って思っちゃったんです。
でもね、これがとてもおいしくて、一口食べたらこのサイズに納得しました。
なぜなら、めちゃくちゃ味が濃いんです。

まるで生チョコみたい！
今まで食べてきた中で一番濃いガトーショコラかも。
あまりにも味が濃くて、大きなサイズで食べたら胃が心配になるレベルでした。

紅茶は和紅茶。日本で作られている茶葉から作られたお茶（と言っていたような）です。
日本の紅茶って印象が薄いイメージがあったんですけど、こちらの紅茶もそういう系統。単体で飲むと味も香りも割と弱く感じました。

でも今回はガトーショコラが濃かったので、この紅茶はちょうどいいバランス。
そして濃いガトーショコラの味に負けず紅茶の味がちゃんとしたので、意外と味はしっかりしているのかもしれません。

店内の雰囲気はとても良いですよ！

ナチュラル系の内装

こちらの店内はナチュラル系の内装。
ランチをゆっくり食べることができて、非常に雰囲気が良かったです。
天井付近にライトが見えるので、夜もまたいい雰囲気になりそうですよね。

接客が気持ちいい

接客もいい感じでした。
基本的には放っておいてくれるのに、いつの間にかお水が注がれていたり、メニューを決めたらさりげなく聞きに来てくれたりと、気配りをしながらも適度な距離感で接してもらえるお店。

お店の雰囲気もあってか、スタッフの方が皆さん明るい方ばかりでした。
本当によく動かれていたので、くるくる働かれる姿を見るのがちょっと楽しかったｗ
こういうスタッフさんがいるお店だと、またランチに寄りたくなりますね。

お昼は混雑してそうです

今回私が訪問したのは平日の13時頃。
お店はそこそこ人がいたのですが皆さん食後のドリンクのようでした。
空席もいくつかあり、すんなり入ることができました。

でもその後に、常連さんらしき方、知人を連れてきたような方、グループで来られる方…などがどんどん入ってきて、ラストオーダー（13:30）頃にはほぼ満席。

平日の外した時間でこれですから、日や時間によってはかなり待たないといけないかもしれないですね。

私が合わなかった点

さて、ランチの感想を書いてみましたが、ちょいちょい小姑のようなお小言が入っている微妙な感想になってしまいました。
というのも、最初に書いた通り、どうも私がこのお店のコンセプトと好みが微妙にずれていたようなんです。
なので、どこが合わなかったのかを最後にまとめておきます。

こちらの内容が当てはまらない方はお料理もおいしく食べられると思いますし、お店の雰囲気は良かったので、ぜひ！

味が濃い

こちらの料理の印象は「濃い！」でした。
お野菜の味ではなく調味料の味です。
特に前菜の菜の花とメインはかなり舌に来ました。

なので、軟弱な私としては、元気なときに食べに行かないとパワー負けしてしまいそう。

お野菜の印象が薄い

えぐみや臭みが全然なくてするする食べられるので、新鮮で良いお野菜を使われているだと思います。ニンジン嫌いな私が、ちょくちょく出てくるニンジンを完食できましたからね。
でもちょっと味が上品というか淡泊というか…印象が薄かったんです。

私の好みは、多少癖があってもガツンと味のする野菜なんですよね。
泥を感じるワイルドさというか。野性味というか。
なので、ちょっと私の好みとは違ったなーという感じでした。

高い

私の基準からすると、ランチとしてはちょっと高いです。
お野菜にこだわりを持ってされているので、原価を考えるとこれくらいは仕方がないのかもしれません。
ただ、前述の通りお野菜の好みが違ったのでそこをポイントとしてこの値段を出すのはつらいかなあ。

あと私は基本的に一人ランチ基準で考えていますから、そういう意味でも高く感じてしまいます。
友達と来て話に花を咲かせながらゆっくり食べられるとしたら、このお値段でも十分アリですね！