念願かなってフジフィルムのX-T20を購入してから2ヶ月。
自分とカメラの新しい関係を作りたくて、フジフィルムの「Xセミナーズ」の撮影会に参加してきました。
セミナーに参加した動機
今回セミナーに参加しようと思ったのは、カメラを特別なときだけでなくてもっと日常的に使えるようになりたかったからです。
記録写真から脱却したい
これまでの私の撮影の仕方は、どちらかというと「記録写真」。
どこに行ってきた、何を見てきた…そういうのを残すために撮影している写真でした。
こういう写真の撮り方も大事なのですが、問題が一つありました。
「記録したいもの」がないと、カメラを取り出す機会がないんです!!
自己紹介にも書いている通り私はあまり体力がないので、半日以上出かけられるのは頑張っても月2回。体調が悪いと1回も出かけられないこともあります。
そのため、「何か写真が撮りたいのに、何も撮れない!」という悶々とした日々を過ごすことになっていました。
もっとカメラを使いたい! 写真を撮りたい!
そのために、記録写真ではなくスナップ写真を撮れるようになりたいなーと前々から考えていました。
被写体を見つける力をつけたい
スナップ写真を撮ってみよう、と思ってから何度か出かけてみたんですが、どうやって写真を撮っていいか全くわからずに終わってしまいました。
何度か空振りするうちに、どうやら私は「被写体を見つける力」というものが全くないようだぞ…ということに気付くことに。
そこでスナップ写真の撮り方などを検索していろいろと読んでみたのですが、頭で考えているだけではなかなかうまくいきません。
「何か撮影会的なものに参加したほうがいいのかなあ…」と思っていたところ、ちょうどXセミナーズの案内が届き、その中にあった撮影会という講座が気になったので申し込んでみました。
Xセミナーズ当日の様子
当日は台風が迫る中での開催でしたが、私を含めて9名の参加。
フジフィルムの方によると、いつもより少ない人数とのことです。
まず最初に入って驚いたのが、年齢層が意外に高めだったこと!
てっきり私と同じくらいの人が多いのかなと思っていたのですが、一人を除いて私の父親世代くらいの人ばかり。
後のアンケートで判明しましたがフィルム時代から撮ってましたという人も何名かいました。
カメラ触り始めて1年くらいなのに(しかもフジフィルムのカメラは2ヶ月ほど)、場違いだったかなーとかなり焦りました。
そして女性の参加者は私のみ。
ということでかなり身バレ上等なレポートとなります(参加していた方なら私がどんな人だったかわかると思いますがスルーしてもらえると嬉しいです…)。
普段はもっと女性もいるそうなんですけど、たまたま今回はこういう比率になってしまったようです。
撮影前の説明と調整
撮影前に1時間ほど、先生のレクチャーとカメラの調整タイムがあります。
ヒントがいっぱいのレクチャー
今回の講座で主に説明されたのは「被写体を発見するためのアプローチポイント」。
まさに私が今悩んでいることだったので、講座の内容すべてが自分のためになることばかりでした。
先生の解説は実際の写真を交えながらだったので、とても分かりやすくイメージすることができました。
そして、自分が撮影するときに「どういう写真を撮りたいか」を考えるヒントを色々ともらえました。
この解説で目から鱗だったのが、「写真では大きく見えるけど、実は被写体がめちゃくちゃ小さいこともある」ということ。
今回の講座で作品例として使われていた写真は、水面への景色の映り込みを撮影したものがたくさんありました。
普通に見ていると気づかなかったのですが、その中の何枚かはとても小さな水たまりを使って撮影されていたんです。ものによっては親指の先くらいの水たまり!
持っているレンズの画角が狭くても、水面の映り込みを使えば広い場所を撮影することができるんですね。
しかも水面はいろいろなところにできるので、その周りの風景も上手に撮り込めると、ただ景色を撮影するだけよりもずっと面白い写真になります。
これはぜひ近いうちに試してみたいです。
カメラの調整
先生の解説が終わると、次にカメラの調整。
先生おすすめのカメラの設定をカスタマイズ登録していきます。
実は私、カスタマイズの登録と使い方がいまいちよくわかっていなかったので、ここで初めて使えるようになりました。
操作が分からないところは聞いたら教えてもらえるので、スムーズに登録作業をすることができました。
レンズの貸し出し
今回の講座では、全員に35mmf1.4のレンズが貸し出されました。
私は当日35mmf2を使おうと思っていたので、画角は同じ。
でも1.4という明るさは初めてだったので、そのボケの強さに振り回されながらの撮影となりました。
ボケは好きだけど、ちょうどいいボケを作るのって本当に難しい!
いざ撮影へ
レクチャーを受けてカメラの準備もできたら、いざ撮影へ。
お店の商品は撮らないこと、人物を撮らないこと、など注意点をしっかりと聞いて、先生について撮影場所へ移動します。
撮影時間は移動も含めて1時間を少し超えるくらい。
今回は参加者が少なめということで、最後に自分のベストの1枚を選んで先生に講評してもらえることになりました。
撮影場所は「クリスタ長堀」
当日は台風が迫る中ということで、外はかなり強めの雨。
そのため撮影場所は「クリスタ長堀」になりました。
こう言っては何ですが、「クリスタ長堀」はきわめて普通の地下街。
最初に「クリスタ長堀で撮影します」と言われたときは、何を撮っていいのか全く想像がつきませんでした。
実際に地下街に降りても、やっぱり何を撮っていいのか全く分かりません。
でもフジフィルムのスタッフさんの「とても難しいけど写真力がつきます!」「ここで写真が撮れればどこでも撮れます!」の言葉に励まされながら、頑張って被写体を見つけてみました。
先生のお手本と見比べながら自由に撮影
撮影はある程度の範囲に散らばって、基本的に自由に撮影できます。
その合間合間に先生が自分で撮影した写真を見せてくれるのが、とってもためになりました。
まず、「そんなところを撮るのね!」という被写体の見つけ方。
普段の視点がいかに固定化されているのかというのを実感しました。
上、下という視点の移動だけでなく、小さなものも見逃さないミクロの視点、ただの模様を被写体にする注意のスイッチなど、被写体を見つけるためにはいろいろな方法があるんだなーとびっくりしました。
それから、実際に撮影してみて感じる腕の差。
先生が撮影した場所で同じように撮影してみても、全然ダメなんです。
カメラ自体の能力に大きな差はないはずなので、これは確実に腕の差。
撮影方法の選び方、構図の作り方、ほかにも私が気づかない様々な差。
そういうのもが積み重なって、バシッとした画が出てくるんだなーというのを目の当たりにしました
写真の持ち寄りと講評
1時間ほど撮影しましたが、なかなか「これ!」と思える写真を撮れませんでした。
先生に講評してもらえるだけの写真が撮れなかったなあ…と落ち込みましたし、参加者の前に出せるだけの写真が撮れなくて恥ずかしいなあという気持ちもありました。
でもせっかくなので、これからの自分の写真撮影の糧にするべく気持ちを切り替えることに。
何をしたかというと、これから自分がどういう写真を撮りたいのかというのを考えてそれに近いものを撮影し、「どういう写真を撮りたかったのか」「そのためにはどうしたらよかったのか」ということを教えてもらおうという、なんとも図々しい写真wを講評に出すことにしました。
講評では自分の写真だけでなく、写真を撮影する心構えの改善点まで指摘してもらえたので、とっても良かったです!
早くこれを生かした撮影をしたくてうずうずしていますw
意外に面白かったのが、他の人の写真とその講評を聞けたこと。
同じ場所に行って撮影しているのに、撮っているものが全然違うんですよね。
「こういう撮り方もあるんだな~」という、被写体の見つけ方のヒントのようなものが、ここにもいっぱいありました。
そして何枚か見ていると、やはり「この写真いいな」と思うものがあるんです。
それが何でいいなと思えたのかを考えていたのですが、そこにも自分の写真が良くなっていくヒントがありました。
実践できるかは別なんですけどね…でも「こう撮ってみたらいいのかな?」と思えるきっかけをいっぱいもらうことができました。
ちなみに参加すると500ポイントもらえます
今回の講座への参加は、Myフジフィルムのポイントが1000ポイント必要です。
しかし講座への参加登録をすると500ポイントもらえるので、実質500ポイント分で参加可能です。
まとめ
今回は被写体を見つけられるようになりたくてセミナーに参加しましたが、いっぱいヒントをもらって帰ってくることができました。
京都の街中はクリスタ長堀より被写体が見つけやすいと思うので、お散歩しながら写真を撮れるようにいろいろと試していきたいと思います。
また、「プロとほぼ同じ性能のカメラで同じ被写体を撮る」というのは、本当に自分の腕のダメなところが分かりやすくてためになりました。
被写体を見つけるだけでなく、見つけた被写体をどう撮るか。そんなところも詰めていけるといいなーと思いました。
今回得るものが多く大変楽しかったので、また同じような機会があったら参加したいです。
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