北海道旅行2日目。この旅行のメイン目的である、羊蹄山の見えるニセコへ行く日です。
しかし、天気は1日目に続いてしとしとと降り続ける雨。
一眼レフ旅行初心者にとって、この天気は体力的にも気力的にも厳しいです。
雨の場合のプランも考えておかないといけないんだなぁ…と実感した日でした。
本日の旅程
移動:小樽~倶知安
観光:三島さんちの芝ざくら庭園・神仙沼(個人ツアー)
ランチ:ニセコ高橋牧場PRATIVO
日帰り入浴:ヒルトンニセコビレッジ
ディナー・宿泊:ペンションルポーゼ
倶知安を経由した理由
本日最初の目的地は倶知安。
当初ニセコまでを予定していましたが、神仙沼ツアーをお願いしたところ倶知安で拾ってもらえるとのことだったので、変更になりました。
小樽から倶知安への公共交通機関は、バスと電車があります。
どちらも1日の本数がかなり少ないので要注意。
一番早く行動開始ができるのが電車だったため、今回はそちらのルートを使うことにしました。
朝早いのもつらいな…ということで、始発(倶知安7:44着)ではなく、その次の倶知安9:18着の電車に乗るつもりでした。
そう、この路線は本数が少ないので、1本逃すと次が1時間半後なのですよ…。
しかし、倶知安周辺地図を見ていたところ、徒歩圏内に「三島さんちの芝ざくら庭園」があることが判明。しかもちょうど見ごろの時期!
参考サイト:
三島さんちの芝ざくら庭園
今後北海道に来るにしてもこの時期に来ることはまずないでしょうし、これはぜひ見なければ!
ということで、ツアー開始前に三島さんちの芝桜庭園に寄るために、始発電車に乗ることにしました。
函館本線(山線)の旅
小樽に別れを告げて、倶知安へ出発します。
6:13 小樽発
小樽~長万部は山線と呼ばれる、基本的に鈍行のみが走る区間。
途中余市に停車するため意外と混んでいる、という記事を読んでいたので「座れるといいなあ」と思いながら乗車しましたが、始発だったためか乗客は3名ほど。
小樽からはICカードが使えないため、切符を購入しての旅となります。
車窓越しに撮影しようと思ったんですが…結構汚い(笑)。
そのため、車窓越しの撮影はあきらめます。
「お掃除セットを貸すから自分の窓をきれいにしてもいいよ」みたいなサービスがあれなあ…とぼんやりと考えました。
不意の損害やテロ対策を考えるといろいろ難しいでしょうけどね。
【朗報】車両付きトイレ!!!
この列車に乗る前、不安だったのはトイレでした。
なんといっても長いところでは一駅の間が10分以上あるため、お腹が強いとは言えない私としてはかなり不安に思いながらの乗車だったんです。
あとから調べたら、JR北海道は基本的にトイレ付き車両が運用されているそうですね。
この一点だけで、「今後JR北海道での旅もいいかも…」と思うようになりました。
JRはこの点さりげなくアピールして、各線の見どころや観光名所を紹介した各駅発着時間付きのモデルコースのページとか作るといいんじゃないでしょうか。私もそんなページがあったら使いたい。
途中2か所で対向列車待ちが発生したため、車掌さんに声をかけて写真を撮りに降りてみました。
最初の対向列車待ちは「然別(しかりべつ)」。
レトロな駅名標と木造の電柱との組み合わせが可愛いです。
地元の人がお世話をしているのか、ルピナスとフランスギク(かな?)がきれいに咲いていました。
次に降りられたのは「銀山」。
然別と同じく、西側は山・東側が開けた場所になっています。
いかにもJRローカル線の旅という、絵になる風景です。
然別に比べると、こちらはまだあまり花が咲いていない様子でした。
然別が標高約25m、銀山が約160mのようなので、標高差によるものでしょうか。
でもさらに標高が高いニセコのほうでは多くの花が咲いていたので、単に種類の問題かもしれません。
盛りは過ぎていますが、チューリップがまだ咲いていました。
周りにあるのはフランスギクかな。
その後列車は山の中を通り、倶知安(くっちゃん)へ到着。
7:44 倶知安着
荷物をロッカーに預けたら(500円)、三島さんちの芝ざくら庭園へ向かいます。
三島さんちの芝桜庭園へ
三島さんちの芝桜庭園は、倶知安から歩いて15分ほど。十分徒歩で歩ける範囲です。
道も舗装された大きな道でわかりやすく、一人で歩いていても怖さはありません。
朝8時頃に到着。
8:00 三島さんちの芝桜庭園着
開園時間がどこを探しても書いていなかったので、入れるかなー? と思いながら向かいましたが、普通の畑のように芝桜が植わっているため、特に営業時間というものはないようです。
ただしすぐそばに民家があるので、早朝は静かに見学する配慮は必要かと思います。
番犬らしきわんこに1回吠えられましたが、あとは無視してくれました。
貸し切りです!
本来ならこのあたりに羊蹄山が見えるはずなのですが…残念ながら分厚い雲に覆われています。
芝桜はまさに見ごろ。菜の花畑も見ごたえがあります。
カラフルな色合いが可愛らしく美しい。
8:30頃にツアー客とおぼしき団体がどやどやとやってきました。
実は芝桜で作られた羊蹄山がある…と、次のツアーで教えてもらいました。
確かに1枚目の奥に、それっぽいものがある!
神仙沼ツアーへ
ニセコで一番見たいのは羊蹄山だったのですが、それだけでは時間も余るということで、神仙沼へ行くことに。
神仙沼はハイシーズンでないと公共交通機関が動いていないため、1週間ほど前にツアーを予約しました。
ニセコにはいくつもツアー会社があるのですが、大手のツアー会社は基本的に2名以上で催行。
ツアーが成立するかわからないと計画も立てられないので、最初からプライベートツアーに絞って探していました。
一番お願いしたかったのは「Forestrek」。写真がとってもきれいなんです!
ツアーを回りながらカメラの話や良い撮影スポットの話を聞けたらな、と思ったんですが、残念ながらこの日は出張ということで別のツアーにお願いすることになりました。
いくつか検討したのですが、最終的に時間の融通が利きやすい「ニセコ山小屋コテージポレポレ
」のプライベートツアーにお願いしました。
関連記事:「ニセコ山小屋コテージポレポレ」プライベートツアー(作成中)
9:30 神仙沼ツアー開始
さて当日の神仙沼。
大変視界が悪い状況です!!/(^o^)\
雨はそれほど降っていないのですが、それでも傘は必須な状況。
この中に一眼レフを持ち出すのは…ということで、急遽旅行前に衝動買いしたGRの出番になりました。
GRを購入した時にはまったく想定していなかった使い方ですが、本当に買っておいてよかった!
ビジターセンターの視界はかなり悪かったのですが、山に入ってみると遊歩道が整備されていて迷うことはなさそうでした。
天気も心配でしたが、ツアーの方に防水防寒具と長靴、大きめの傘を借りていることもあって、それほど問題なく進めます。
ツアーの方にいろいろと説明してもらいますが、植物の素養がないので説明はほぼ右から左状態で抜けていきます。
それでもいくつかの植物は記憶に残すことができました。
ミズバショウ。
いろんなブログを見ていたら、この花?を待ちわびていたような記事が多くて、この時期のアイドルっぽい扱いだなーという印象の植物です。
名前が思い出せませんがサクラの一種。
花が下向きに咲きます。
「せっかく雨の日なんだから、雨の日っぽい写真を!」ということで、雫のしたたるつぼみを撮影してみました。
転んでもただでは起きんぞー。
最初は遊歩道の両脇にかなりの高さの草や木が生えていますが、ある一定の場所を過ぎると急に視界が開けます。
とはいえ視界不良は変わらず、水墨画のような世界。
足元をよく見ると、こんな可愛らしいお花も咲いています。
群生して咲くチングルマという花。
そして神仙沼に到着。
やっぱり何にも見えない!!\(^o^)/
しかし、こんな幻想的な雰囲気は晴天では見られない…と気を取り直します。
きれいな景色を見られなかったのは残念ですが、しっとりした空気に包まれた湿原と山道はリフレッシュ効果抜群でした。
午後はレンタサイクルの予定が…
12:30頃 ニセコ駅周辺到着
午後は自転車のレンタルを予定していました。
そのため、倶知安駅で拾ってもらったツアーでしたが、送りはニセコ駅近くの「北海道ライオンアドベンチャー」へ。
ここで大誤算が起こります。
午後から自転車をレンタルして、そのまま夜や翌朝も自転車で回ろうと思い、24時間レンタルを申し込んでいました。
しかし路面状況が悪いため、今日は自転車のレンタルができないとのこと!
本当は前日に連絡をもらっていたのですが、私がすっかり聞くのを忘れていたのです…。
いやー正直「路面状況によってはレンタルできない場合もある」とは書いてあったのですが、まさか本当にレンタルできなくなるとは思ってなかったんです。
よっぽどの暴風雨のときだけなのかなーって…。
しっかり安全管理されてる会社だなーと好印象を持ちましたが、とりあえず当面の問題として自分の足がなくなってしまいました。
ニセコの街を歩いて回るのはほぼ不可能なので、自転車がないと完全に動けません。
一応タクシーはありますが、一人旅でタクシーを乗り回すのはさすがに避けたいところです。
後から別記事にまとめますが、今回レンタサイクルがキャンセルになったのは、正直言って幸運でした。
ニセコは京都市内をママチャリで走っているような自転車ライトユーザーでは、太刀打ちできるような場所ではありません。
予定通り自転車を借りて走っていたら、目的地にたどり着けなかったかもしれません。
ツアーの方にも、自転車で回るという予定を話したところ「本当に大丈夫!?」と何度も聞かれましたしね。
ニセコ内で使える交通手段はバスとタクシー。
参考サイト:
にこっとBUS(デマンドバス)
ニセコバス
最初からニセコを車なしで回るつもりなら、にこっとBUSを計画的に予約しておくのが一番良いと思います。
自転車で回るつもりだったので、バスについてはまったく調べていなかった私。
とにかくバスで高橋牧場まで行かねば! と思い、近くにあったニセコバス営業所に飛び込みました。
突然の、明らかに準備不足な旅行客にも大変親身に相談に乗っていただけまして(とてもありがたかったです)、幸運にも40分ほど待てば高橋牧場行きのバスが来ることがわかりました。
その間かわいらしいニセコ駅で待機。
観光案内所もあり案内をしてくれる方もいましたが、翌日訪れるニセコビュープラザのほうが充実していたので、足があるならそちらに寄るのがお勧めです。
13:10 ニセコ駅発
13:17 ミルク工房(高橋牧場)着
↑の時間だけ見てもね、自転車で走るのはかなりつらいだろうというのは想像してもらえると思います。途中のバス停なしで、7分かかってますからね。しかもだらだら上りの山道。
Google Mapだけで旅程を考えたらだめだなぁ…と実感しました。
更にこのバス、夏以外は土・日・祝しか走っていません(冬はそもそも走ってません)。
幸運が重なってたどり着けました。
PRATIVOでランチ
なんとか無事に高橋牧場にたどり着き、ランチを食べることができました。
こちらは牧場内にある、野菜を使ったランチバイキングが有名です。
お野菜とドレッシングがおいしくて、もりもり食べてしまいました。
特等席だったんですが、残念ながら羊蹄山は見えませんでした。
関連記事:高橋牧場PRATIVOのランチ(作成中)
午後の予定はキャンセルしてペンションへ
自転車がないのでこの後はもう動けません。
幸い、宿泊予定のペンションが高橋牧場から歩いて10分ほどのところにあったため(予約時はまったく気にしていなかったのですがラッキーでした)、ペンションに電話したところ、チェックインOKとのこと。
PRATIVOで十分料理を満喫し、ペンションに向かうことにしました。
ヒルトンニセコビレッジの日帰り入浴
ニセコは温泉地です。
しかし、残念ながら本日宿泊のペンションには温泉がついていません。
ペンションのお風呂で済ませようかなと思ったのですが、ヒルトンニセコの日帰り入浴クーポン(500円引き)があるとのことなので、時間もあることだし日帰り入浴へ行くことにしました。
クーポンと入浴料だけ持って行けば入れるサービスの良さと、清潔なお風呂はさすがヒルトン。
特に露天風呂の開放感は素晴らしかったです。
露天風呂の前に大きな池があり、更に山の斜面につながっているので、視界が広い!
– ヒルトンニセコHPより –
お風呂にカメラを持って入ることができないので、公式ページから写真を借りました。
本当にこの画像のままの開放感です。私は羊蹄山は見えませんでしたがw
お湯もぬるっとした感じのする、少し濁った色。
いかにも効きそうな温泉でした。
16時半~17時半頃に入浴していたのですが、ほぼ貸し切りで本当にゆっくりできました。
ホテルを出た18時ごろに団体がどっと入ってきていたので、日帰り入浴するなら少し早めがいいかもしれないですね。
しかしペンションから歩くと片道20分。
道路には歩道がなく、道路の脇は割と深い山です。
明るい時間でないとちょっと歩くのが怖いくらいなので、歩いていくのはあまりお勧めはしません。
車があるならぜひ!
ペンションルポーゼでディナー&宿泊
ゆっくりとお風呂に入って、18時半からディナーをお願いしました。
一皿一皿出されるコース形式です。
どれもこれもとってもおいしくって、本当に満足しました。
でもね、量がちょっと多すぎたみたいで(昼もビュッフェでおなか一杯食べてますしね)、食べた後全く動けなくなってしまいましたw
関連記事:ペンションルポーゼ(北海道・ニセコ):ごはんのおいしいぬくもりのあるペンション
翌日からお天気が持ち直すとの予報だったので、この日は早めに就寝することにしました。
天窓から星、撮りたかったなあ…。
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