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【撮影記】換算53mmで三室戸寺を撮りながら写真について考える

6月半ば頃、アジサイで有名な三室戸寺へ行ってきました。

数年前から行きたいなーと思っていたんですが、なかなか機会がなかったんです。
この日もあまり余裕はなかったのですが思い切って行ってみたところ、思っていたよりずっと京都市街から近くて拍子抜けしました。
朝少し早く出れば午前中だけでも十分満足して見られるので、京都観光に来た人にもお勧めしやすいですね。

この日は標準域単焦点1本で撮り歩けるようになる練習がしたかったので、XF35mmF2(35mm換算53mm)だけを使っています。

前回XF35mmF2だけで春日大社を撮りに行った後自分の写真を見直していて気になったのが、被写体に寄った写真ばっかりだったこと。
元々「ボケてる写真が撮りたい」という動機からカメラを始めているので、どうしてもそういう写真が多くなってしまうのですが、さすがにずっとそんな写真ばかりだと見ていて飽きるものなんだなーということに気付きました。
寄った写真ばかりだとどこに行ったか分かりにくいのも、旅行写真を撮りたい私としては満足できないところ。

ということで、この日のテーマは「アジサイを魅力的に撮る」に加えて「引きの写真も撮る」でした。

三室戸寺で「引きの写真」を撮るならまずはこの被写体かなーと考えていた「アジサイと山門」。
この被写体に関してはとにかくいろんなパターンを撮った…と思ったのですが、帰ってみたらどれも同じような写真の上にちょっとずつ気になるところがあって、一番良かったのがこの写真でした。
けどこの写真も、山門にライトアップ用の柱がかぶっていたり(これ結構いっぱい立ってて避けるのが難しいです)水平が取れていなかったりするところが気になります。

撮ってるときは「良く撮れた!」と思っていても、帰って写真を見てみると「ここもうちょっとどーにかならなかったのか」と気づく現象って不思議。
この写真の山門にかぶってる柱なんてものすごく目立つのに、撮ってるときは文字通り「眼中にない」状態だったわけで。

人間の視覚の不思議さを毎回感じます。

砂糖菓子のようで、とても可愛かったアジサイ。まさしく色とりどり。
このタイプのいろんな色のアジサイがギュッと詰まってるところを撮りたかったんですが、アジサイって意外と葉っぱが立派で、どうやっても結構いい場所に入ってきてしまうので難しかったです。

「引きの写真を撮る」ことを意識するようになってから、構図って大事なんだなーというのを改めて感じています。
特定の被写体にピントを合わせてその他をボケさせれば、必然的に「何を見ればいいのか」は決まっちゃうんですよね。それしか見るものがないから。
でも写真全体にピントを合わせてあると「何を見ればいいのか」が分からないので、それを構図で示す必要があるわけです。

…とここまでは理解しても、なかなか実践は出来ないわけで。
この日は結局、パンフォーカスで撮れた写真は1枚もありませんでした。しり込みしちゃったんですよねー。

アジサイと言えば淡い色…というイメージがあったのですが、境内にはこんなにはっきりとした色のアジサイもありました。

今回載せている写真、実は一度全部Lightroomに撮りこんでいじってみたんです。
でも私がいじるとなーんか嘘くさい色味になっちゃって、結局全部撮って出しの写真に戻してしまいました。

Fujifilmのカメラで撮れるjpeg写真の色は本当に私の好みで(この色目当てにカメラを買いましたし)、特にXF35mmF2はもう最高に大好きな色を出してくれるんですよね。
今回の撮影でも、色に関しては本当に理想通りの写真ばかり。
もう一生、このレンズは手放せないと思います。

だからこそ、これ1本で「満足な写真」がちゃんと撮れるように腕を磨きたい。

6月の三室戸寺といえばアジサイが有名ですが、実はこの時期蓮も咲きます(とはいっても、蓮池の中に片手で数えるほどですが)。

「引き」と「旅行写真」を意識した写真。本堂・参拝客・蓮を入れ込みました。
私が撮りたい旅行写真は、「その場所のメインのもの」と「そのときの特別なもの」を入れ込んだ写真なので、被写体選びはなかなか満足。
でも構図がねー。蓮の葉っぱをどうしたらいいかわからなくて、結局中途半端に下に入れてしまった感じになっちゃいました。

しかし見てほしいのがこの蓮の色! 繊細な透明感!
これで撮って出しですよ。Fujifilm本当にすごすぎます。

更にもう一つ三室戸寺のなかで穴場なのが、青紅葉。
ここはアジサイ園から離れているのであまり人もおらず、ほっと一息入れるにもいい場所でした。

境内にはいくつか「ハートのアジサイ」があるそうです。
偶然一つ見つけることが出来ましたが、これ意外と下の方に咲いているので、割と撮影時の体勢が辛かったです。

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