タイトルの通りですが、ある日突然歯が痛くなりました。
しかも間の悪いことに金曜日の夜中。
最初は鎮痛剤を飲んでみたんですが一向に効かないので、試しに「歯痛に効く」とよく紹介されているクローブを使ってみたらすごく楽になったという話です。
検索でこの記事にたどり着いた人は多分今まさに痛みに苦しんでいるかと思いますので、まずは最初に簡単な対処法をまとめています。
余裕がある人はそのあとの説明も読んでもらえると、より自分に合った方法を使ってもらえると思います。
クローブを使った歯の痛みの対処法(簡易版)
1. スーパーでクローブを買ってくる
スパイス売り場か中華材料売り場にあります。
スパイス売り場ではクローブ、中華材料売り場では丁子(チョウジ)という名称が一般的。
2. クローブの砕けるところを砕いて、油と混ぜて痛い部分に塗る
油は何でもいいですがオリーブオイルやごま油など食用のものを使ってください。
数分で痛みが楽になります。
個人的にすごいなと思ったのは、脈打ってる感覚があるのに痛みを感じなかったこと。
クローブを塗っていなかったら、多分ものすごく痛かったと思います。
クローブとは?
「歯医者の香り」とも言れる特徴的な香りのするハーブです。
個人的には「歯医者の香り」自体どんなものかというイメージがないのであまりピンとこないのですが、人によっては非常に納得するようです。
というのも、歯医者さんの使う麻酔薬・鎮痛薬の中にはクローブの持つ成分と同じ成分のものがあるそうで、そういうお薬を使っている歯医者さんに通われていた方には馴染みがあるみたいですね。
日本では少し前まではその特徴的な香りから扱いにくいと感じている人が多かったようですが、ここ数年でチャイやスパイスの効いたカレーが一般的になるにつれ、抵抗感を感じる人が少なくなったように思います。
欧米で一般的な使い方は、肉料理の臭み消し。
それから使い慣れないうちは想像しづらいのですが、スイーツにもよく使います。
最近はスパイス強めのチャイも一般的になってきているので、いずれは日本でもクローブを使ったお菓子もあまり抵抗なく食べられるようになるかもしれませんね。
その他クリスマスシーズン定番のホットワインやクッキーにもよく使われるため、クリスマスの香りというイメージもあるみたいです。
ハーブの本では、必ず「歯痛に効果がある」と書かれています。
「鎮痛作用がある」ではなく「歯痛に効く」というピンポイントな説明と、他のハーブに書かれていることはないという面白さもあって、ずっと「そんなに良く効くんだろうか…」と気になっていたんですよね。
今回歯が痛くなった時にはつらかったですが、それと同じくらい実際に使う機会がきた!とワクワクしてしまいましたw
しかもちゃんと効果が感じられたので、とても面白かったです。
クローブのオイゲノールと歯痛
クローブがなぜ歯の痛みに効くかというと、オイゲノールという成分によるものです。
これは先ほど書いた「歯医者さんが使用する鎮痛薬・麻酔薬」にも使われている成分。
市販の歯痛用の薬を見てみるとオイゲノールが含まれているものもありますし、丁子油そのものが含まれているものもあります。
歯の痛みを抑えるのにクローブを使うメリットとデメリット
今回私は市販の鎮痛薬が効かなかったのでクローブを使うしかないという状況でしたが、もし鎮痛薬が効くとしてもクローブが選べるならクローブのほうが良いと思いました。
メリット:胃が荒れない
私は胃があまり強くないので割と市販薬でも胃をやられるんです。
市販の鎮痛薬といえばロキソニンやバファリンが有名ですが、私はどうもこの2つと相性が悪いんですよ…。常用しているのはEVEですが、今回これが効かず。
人によってどこが痛いのが嫌かというの差はあると思うのですが、私は圧倒的に胃が痛い(胃が気持ち悪くなる)のが嫌なタイプ。
歯痛と胃痛のどちらを残すか選ぶなら歯痛かな…という気持ちだったので、胃をやられずに痛みを抑えてくれるクローブは救世主でした。
メリット:ストックしやすい
クローブを歯の痛みのために購入したとしても、余ったら料理に使えます。
たいそうな料理でなくとも、チャイやココアを作る時に少しだけ使ったりマーマレードに漬けておいて香りをつけたりと簡単に使うだけでも、普段と一味違って楽しいものです。
お料理好きなら、これを機にクローブを常備スパイスとしておくのも良いと思います。
歯痛目的で使い終わった後のことを考えると、新しく薬を用意するよりもずっと管理が楽ではないでしょうか。
デメリット:効果時間が短い
薬に比べて圧倒的に効果時間が短いです。
今回は大体30分~1時間間隔で塗りなおしていました。
家にいるなら気づいたら塗ることができますが、長時間塗れない場合は鎮痛薬に頼ったほうがいいですね。
外でこまめに塗れるなら、クローブとオイルを混ぜたものを醤油さしのような小分けパックに入れて持ち運ぶのも良いと思います。
クローブを使った歯の痛みの対処法の補足
さてこれまでのことを踏まえて、私流のクローブを使った歯の痛みの対処法(簡易版)で書ききれなかった部分をまとめます。
1. クローブを購入する
スーパーで購入できるクローブの形状はパウダーとホール(砕いていないもの)の2種類があります。
パウダーのメリットとしては、砕いてあるので少しの量で効能が得やすく、細かいので歯に塗りやすいという使い勝手の良さがあげられます。
また、チャイやカレーなどに振りかけて使えるというお手軽さも魅力的。
半面、空気に触れる面が多いため香りが飛びやすく、劣化が早いというデメリットがあります。
ホールのメリットは逆に、劣化しづらいところ。保存状態を間違えなければ年単位で香りを維持します。たまにしか使わないならばホールのほうがおすすめですね。
また、ピクルスやジャムの香りづけのように比較的長い時間浸して置く場合も、ホールのほうが穏やかな香りで使いやすいです。
デメリットは砕くのが大変なところ。
特に軸の部分は手では砕けないので、料理に流用するのがおすすめです。
2. クローブの砕けるところを砕いて、油と混ぜて痛い部分に塗る
上にも書いた通り軸の部分は固いので手で砕くのは大変です。
しかし丸くなっている花の部分は砕きやすく、応急処置として使うならばそれほど量が必要ではないので(私はだいたい5つくらい砕いています)、花の部分だけを砕いて使います。
残った軸は、お料理などに使ってください。
砕いたクローブをそのまま塗ってもいいのですが、これが意外と難しいのです。
コットンを挟むという手もあるのですが、口がもそもそとして気に入らなかったので却下。
最終的にオイルを使うことにしたのは、比較的広範囲に塗りやすく残りやすいため、オイルを通して成分が広がることを期待したからです。
なおクローブのエッセンシャルオイルを使う人もいるのですが、個人的にお勧めはしません。
少しのクローブで十分効果を感じますし、エッセンシャルオイルというのは植物由来とはいえ口に入れるにはあまりにも高濃度。
オイゲノールは肝毒性も指摘されている成分です。
クローブを使った歯の痛みの対処法の注意点
クローブを塗ることで歯痛がなくなるのですが、これはあくまで痛覚を麻痺させているだけなので、根本的な解決には全くなっていません。
可能な限り早く歯医者に行って診てもらってください。
ちなみに歯痛の原因は…
神経が炎症していたことが原因でした。
前々から怪しい部分ではあったのですが、結局神経は抜くことに\(^o^)/
結構落ち込みましたが、そんなひどい歯痛にもクローブは効果があることの実証にはなりました…。
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