大学時代、第2外国語としてフランス語を選択してました。
しかし割り当てられたクラスの先生が英語とフランス語しか話せないという超ハードモードで始まり(当時受験英語しかやってなかったのでリスニングが壊滅的だった)、動詞はやたらめったら変化するし発音はどうなってるのか意味不明だしで早々に挫折しました。どうやって単位をそろえたのか覚えてません。
とはいえ、ずっと心残りだったんですよね。もうちょっとやればよかったな、と。
10年以上「いつかフランス語をやれたらなー」みたいなのは思ってたんですが、ふと思ってるだけじゃなんにもならんな…ということに気づきまして。
同時に、最近なんでもPCで検索する癖がついてしまって「記憶する」ことが減ってるなーという危機感があったので、自分の記憶能力を刺激する意味でもフランス語を一念発起して始め、本日仏検3級を受けてきました。
自己採点では合格してるっぽいんですけど、久々の試験でいろいろと失敗もあり、まあいい経験だったなーということで新鮮な気持ちを記録しておきたいと思います。
※3級用に使った本とかの話は記事の最後にリンクしてます。この記事はただの私的記録です。
フランス語の話
勉強開始時のフランス語の知識
つまり大学時代にやったことをどれだけ覚えていたか、ということですが、ほんの少しの単語を覚えている程度でした。
フランス語が分かる方なら「avoirの現在形の活用が分からなかった」でひどさが分かると思います。最初に重要単語の活用を覚え始めたときに、「私は大学でなにをやってたんだ…?」と愕然としました。既に記憶はありませんが、どうやら私は5月くらいで挫折したようですね。
さて、内容は覚えてないとはいえ、何が「難しかったか」…つまり何で挫折したのかという点については覚えていて、
- 動詞の活用が半端ない
- 発音が難しい。特にR。quatreが発音できなかった(Rもそうだし、最初のキャみたいなのもそれらしく言えない)
- 数字が変な進み方をする
ということで、ここら辺を中心に学び直していこうかな、という感じで始めました。
勉強開始前の当面の目標
フランス語を突き詰めて習得できればそれが一番良いのですが、とてつもない長い道のりになります。
達成感を得るためにも、当面はどのあたりを目標にするかというのはあらかじめ決めておきました。それが以下の3点。
- 簡単なフランス語なら、文の構造が理解できる程度の基本単語と文法は覚える
- ゆっくり発音すればそれらしく聞こえる程度には発音の精度を上げる
- 自分が挫折したポイントを見直して「なぜ挫折したのか」「どうすれば習得できるか」を考える
勉強方法は、スタンダードに文法と単語の本を買ってそれを順番に進めていくという方法を取りました。
ただ、始めてすぐに気づいたのが圧倒的な「覚えなければいけないもの」の量。挫折ポイントの1つではあるので当然予想はしていましたが、活用も単語もとにかく覚えないと話になりません。
多分これは、一気にプレッシャーをかけて覚えないと一生身につかないな…と思い、仏検受験をすることに決めました。これが9月半ばのこと。
仏検の級決め
仏検を受けると決めた以上、どの級を受けるか決めないと対策本も買えません(ちなみにこの時点で過去問を解いたところ5級の問題も意味不明だったので参考にできませんでした)。
とりあえず、面接のある2級以上は除外。
仏検は6月と11月の年2回あるので、直近の仏検を受けるなら残りは2か月。
合格したいなら4級が安全かな…とは思ったのですが、3級は「大学の第2外国語で2年相当」の内容でフランス語リベンジとしてはこの級が魅力的です。
仏検の解答用紙は持ち帰りができて正解が即日発表されるので、自分が出来なかったところの復習がしやすいということを知って、自分にしっかりプレッシャーをかける意味でも3級を目標としました。
ただ、この後コロナワクチンでダウンして勉強する気力がわかなかったり、実家から珍しく呼び出しがあったりで、思ったよりも勉強時間が取れなかったのは想定外でした…。
仏検3級の感想
難しかったです。
勉強中も「え?3級ってこんなに大変なの?」と思いながら必死でいろいろ覚えてましたが、実際の試験も同じくらい難しくて(実際試験を受けてみたら思ったより簡単だったってなるかも~という幻想は打ち破られた)、今回自己採点で合格点超えてるのも選択問題でのラッキーヒットがかなりあったからです。
仏検系のブログを読んでいると3級は余裕みたいに感じますが、独学でほぼ一から始めようと思うとしっかり勉強が必要になると思います。
正直に言うと、試験日の1週間前まで「活用って現在形だけ覚えておけばなんとかならないかなー?」とか思ってましたが、ならないので試験数日前は写経のようにずっと活用を書いてました(活用に関しては、自分で整理しなおして語幹と語尾が共通している部分が多いことに気づいたら一気に進みました)。
今後の目標
ということで、たぶん3級は受かってそうなのですが、とても満足な結果とは言えないです。
まずは、3級が余裕だなと思えるくらいの文法・単語の力をつけていきたいですね。
そして1年後くらいに準2級を受けられたらいいな。
ひとまず、3級の本の復習をしながら、4月からはNHKラジオ講座に手を出したいと思います。
実は数年前に手を出したものの、ゆるゆると聞いているだけでは定冠詞が覚えられず(ひどい)1ヶ月で挫折した過去があるんですよ。
ある程度基本文法を叩き込んだ今ならもうちょっとついていけるんじゃないかなー。
勉強と試験の話
ということで久々に勉強らしい勉強をすることになりましたが、とても良い刺激になりました。
久々の記憶力勝負
前述のように、最近本当にすぐ検索に頼ってしまって必死に「記憶する」ということが無かったので、フランス語を必死に書いて・聞いて・覚えて…というのを繰り返すのは楽しかったです。
最初に見たときは「絶対覚えきれない!」というような量の例文が2回・3回と進めるうちに少しずつ明らかに楽に書けるようになってきたり、なかなか覚えられなかった単語が1週間したらいつの間にかポンっとでてくるようになったり。
ああ、人間って成長するんだな…と実感する日々でした。
久々の試験
最後に受けた試験はもう何年前か…。10年以上ぶりに大学での試験を受けましたが、びーっくりするくらい緊張しましたね!
手が震えて字が書けないという感覚は本当に久々で、懐かしくなりました。
また、試験のコツ的なものがすっかり抜けていて、問題用紙に自分の回答を書いてない場所が何か所かあったのはびっくりしました。ちゃんと書いてたと思ってたんですけど、やっぱりてんぱってたみたいです。
ちなみにマークシート方式で鉛筆が必要なので、この試験のために見た目の良いシャーペンを購入しました。大学以降はずっとペンを使っていたので、シャーペンを持ってなかったんです。
思わぬ効用
真面目に勉強をするうちに、思わぬ効用もありました。
集中する練習になる
仕事のときもそれなりに集中してるとは思うのですが、「覚えなければならない課題が目の前にある」という状況に自分が置かれると、びっくりするくらい集中することが分かりました。
実際に仕事をするときはただ暗記をすればいいというわけではないのでまったく同じような方法で集中するのは難しいとは思うのですが、「集中する感覚」をなんとなく体が覚えてきている気がします。
食べる量が減った
少し前までお菓子を食べたくて食べたくて仕方なかったのですが、仏検の追い込みに入ってから全く食べる気が無くなりました。同時に食事量も減りました。
これまでお菓子や食事で活性化させていた報酬系が、フランス語の新しい情報に触れることで活性化するようになったからかなーと思っているんですけど、どうなんでしょうね?
どちらにしろ余計な食事やお菓子を食べないのは非常に健康に良いので、この状況が続くとよいな。
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