コロナが落ち着いた頃の開放感にまかせて始めたお茶ですが、3回目の炉開き(お茶の世界でのお正月みたいなイベント)を迎えました。
毎年炉開きかお正月のタイミングで振り返りをしたいなと思って少しずつ書いてたのですが、うまくまとまらずに下書きのまま。
でも、始めたばかりの頃の気持ちはきっとそのときしか書けないので、これからは出来るだけ折々に触れて何か残していきたいですね。
ということで、今回は3回目の炉開きを迎えた心境などを取りとめもなく書いた記事です。
3回目の炉開きは濃茶担当
他のお教室では炉開きをどのようにしているかはわからないのですが、私がお世話になっているお教室では、5人1組の「炉開きの日程枠」が設定されるので、希望のところに申し込むという形で募集が始まりました。
ただ、今年1つ大きく違ったのは「濃茶のお点前」の担当となったこと。
5人組の中には炭・濃茶・薄茶のお点前担当枠があるのですが、これまで私はこのお点前担当にあたったことはなく、炉開きといえば「いつもよりシャンとして周りの様子を見てそれに続けばOK」くらいの気楽さでした。
それが濃茶担当となると、一気にプレッシャーが…。しかもその時点で濃茶のお点前自体は5回くらいしかしたことがなく(月3回と決まっているお教室ではないので、ゆっくりペースで通ってるのです)、いけるのか?無理じゃないか?という不安いっぱい。
スケジュールの関係で炉開きに向けたお稽古も2回しかできず、お稽古後に記録したノートやYoutubeのお点前を見てひたすらイメトレを繰り返し、当日はなんとかかんとかお客さん役の方にもお手伝いしてもらいつつ、場を崩壊させない程度にはできたかな、というお点前となりました。
終わってから振り返ってみれば、本当に本当にプレッシャーではあったのですがこういう機会がないとこんなにギチギチに復習することもなかったので、とても良い機会でありました。
今回は身内だけですし、そういうタイミングでお点前の経験を積むというのも大事ですしね(と頭でわかっていても、また同じようなことがあったら逃げ腰になりそうですが…)。
一座建立と自分の理想
お茶の世界に「一座建立」という考え方があるのですが、今回少し違う形ですがこの概念を体感する機会となりました。
濃茶点前担当ということで始まる前はガチガチに緊張していたのですが、今回一緒してくださった方、そして何より私の前に炭点前をしてくださった方が、「お茶を楽しみましょうね」というとてもよい雰囲気を作ってくださって、驚くほどリラックスしながらもしっかりと集中するという理想的な心持ちでお点前をすることができたんです。
ゆるいわけではないけど明るくうきうきするような空気を作られたお点前は、私が目指したい1つの理想の形でした。
ただ、一朝一夕で真似できるものではなく、お点前された方のお人柄に寄るところがかなり大きいと思うんですよね。
お茶のお稽古に行って、自分の人柄を振り返る機会があろうとは…本当にお茶は奥が深いです。
季節がおかしい中での炉開き
今年は夏が異様に暑かったと感じていたのですが、その名残がまだまだ消えない中での炉開きとなりました。
そんな中、着物の選び方もとても難しくて。
一応袷の着物にしたのですが、長襦袢まで袷にするのは絶対無理!と思って、夏用の麻の長襦袢を着ました。お茶の世界でこれは許されない気はするのですが、着物を着ないよりはましだろうしそれほど見えないから大丈夫かな…という苦肉の選択です。
しかしこれでもまだまだ暑かったので、ちょっとこれは今後のことも考えてどうにかしないといけないですね。
実は前々から、衿を塩瀬にした平織りの麻で長襦袢を仕立てたらどうかな、と考えています。白ではなく少し色の入った麻で仕立てれば、そんなに違和感なく袷の下に着られるのではないかな、と。
ただ、こんな長襦袢が許されるのか、そして許されるとしてどこで仕立てたらいいのか、というのが分からず、結局宙ぶらりんのままになってます。
4月くらいにきっとまた「暑くて袷はもう無理!」という時期が来ると思うので、そのあたりまでにはどうにか解決策を見つけたいところです。
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