今まで作った梅仕事のレシピ比較と感想第2弾。
今回は梅ジャム・梅シロップ・ラッキョウ酢漬け。
関連記事:梅干しのレシピ比較と感想
↑梅干しのレシピ比較はこちらにまとめています。
なお、私は相当な甘党です。
梅シロップや梅酒の砂糖は、普通のレシピの倍入れています。
梅ジャム
梅干し用に黄色の梅を買うと、どうしても痛みがあって梅干しに使えないものが出ます。
そういう梅(傷梅・痛み梅)を集めて作ります。
梅の完熟度にもよりますが、2~3回茹でこぼしてから梅の実を潰して砂糖を加えています。
茹でこぼすのはアクを抜くというより、梅の実を柔らかくしてその後の作業を楽にするためなので、毎回つついてみて「これなら潰せそうかな~」となったら茹でこぼし終了です。
完熟梅で作るジャムは青梅ジャムと違って簡単に潰せる(種を抜ける)ので、作るのがめちゃくちゃ簡単なんですよ~。
砂糖の分量は毎回味を見ながら決めているのですが、大体種を取った梅と同量~1.5倍くらいで作っています。
実家に梅仕事の一式を持って行って、一番好評だったのがこれでした。
感想
あんずに似た味の、美しい黄色のジャムです。
あんずより後味がさわやかで食べやすい。
普通のジャムのように、パンやヨーグルトと一緒に食べることもできますが、好評だったのは炭酸水割りやお湯割りでした。
ゆずジャムみたいな使い方ですね。
私が作っているジャムは、一般的なレシピより砂糖が多めです。
砂糖を控えると、どうも渋みのようなものが出やすいんですよね。
作ったジャムが「なんか渋みを感じるなー」というときは、思い切って砂糖の量を増やしてみるといいかもしれません。
梅シロップ
以前に「青梅・完熟梅(黄梅)」×「氷砂糖・黒糖・はちみつ」それぞれの掛け合わせで試してみたところ、私の好みは「完熟梅」×「はちみつ」か「完熟梅」×「氷砂糖・はちみつ」だったので、そのレシピばかりで作っています。
なお、各材料については以下のような感想です。
青梅:完熟梅に比べて酸味がある。すっきりとした味わい。さわやかなシロップが飲みたいならこちら。
完熟梅:青梅に比べて圧倒的に香りが華やか。甘みも強い。まろやか。
氷砂糖:すっきりとした甘さ。癖がない。
黒糖:意外と黒糖の味はしない(安物だったからかも)。特段おいしいわけでもないので氷砂糖より高いのに使うだけの価値は見いだせない。
はちみつ:こってりとした甘味になる。栄養価の高さもポイント。
ちなみにグラニュー糖や上白糖などの粉物は、こまめに溶かさないとがっちがちに固まって割れなくなるので、手間を省きたい方にはお勧めしませんw
基本的に私は半年くらい放置してから飲み始めるので、一度ひどい目にあいましたよ…。
今の定番は完熟梅1㎏に対してはちみつ1.8㎏という、超甘党仕様で作っています。
感想
非常に甘く、香りの華やかなシロップが出来上がります。
梅シロップでよく形容される「さわやかさ」や「すっきりとした酸味」というものはほぼ感じられないので、慣れていないと面食らうかもしれません。
イメージとしては杏シロップのほうが近いかも。
でも梅なので、しっかりと酸味は残っています。
なお2016年度のシロップはお酒になりました!!/(^o^)\<ナンテコッタイ
いやー話には聞いていたんですけど、本当にお酒になるんですね!
やたらめったら発酵してるなとは思ってたんですが、私は多少の発酵は気にしないので(むしろしゅわしゅわしておいしいよ)、そのままにしてたんです。
それで大体作って3か月目くらいから飲み始めたときに、「今年の梅シロップはなんか甘みが少ないなあ」とは思ったんですよね。
半年たったら立派にお酒になってました。
原因として考えられるのは以下の2点。
1. 今年の夏は暑かったのに対策をしなかった
2. 買った梅の酵母が元気だった
もう10年以上作ってますが、基本的な手順は変えてないんですよね。
だから主な原因は2.だと思います。
そもそも、届いた梅を見たときに「めちゃくちゃ元気な梅が届いた!」と思ったんです。
ぷりぷりぴちぴちしていて、実がぐずついていない。
その割にしっかりと熟して華やかな香り。
大当たり箱だったのか、ものすごく状態の良い梅が来たんです。
新鮮な梅だったので、酵母も元気だったんでしょうね。
使用した梅は福井県の新平太夫(購入元もこちら↓)。
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なんと10㎏買って廃棄が1つもなかったという、超大当たり箱でした。
梅干しにしてもとろっとした果肉と薄い皮でおいしくできますし、本当におすすめ!
どこで梅を買おうかと迷っている方はぜひ候補に入れてみてね。
1kgのおためしもありますよ。
私は基本的には近所で買うのですが、梅難民になったら真っ先にここで購入したいです。
ちなみにできてしまったお酒ですが、味は普通においしいです。
でもこれって法律的にどうなんですかね…。
※追記※
元々お酒はあまり飲まないせいもあって少しずつ飲み進めて処分していますが、1年経っても特に問題ない…というかむしろ普通のホワイトリカーで作った梅酒よりおいしくなっています。
1年半しかたってないのに、まるで5年超えの梅酒。
狙って作ったら法律違反ですが、偶然できたら捨てるのはもったいないよなぁ…という感じ(しかしこの状況も法律違反なんですかね?調べてもよくわからない)。
ただし、偶然発酵してできた産物のためいつ悪くなるか全く読めないので、あくまで自己責任です。
ラッキョウ酢漬け
昨年のシーズン終わりごろに慌てて仕込んだラッキョウ酢漬け。
ミツカンとオタフクのラッキョウ酢を購入して比較してみました。
1年間ほったらかした後に発掘されたので、十分に漬かった状態での試食となりました。
ラッキョウ酢漬けだけは豊後梅(杏に近い品種)を使っているので、梅の味の差が出ている可能性もあります。
感想
結構酸っぱいです。甘いんだけど、お酢の強さがかなり強い。
梅サワーが好きな人ならおいしいと思うけど、私にはちょっと辛い強さでした。
ミツカンよりはオタフクのほうが、甘みが強く酸味が弱く感じました。
甘党的にはオタフクがおすすめ。
作ったものの食べきるにはお酢の強さがきつくてどうしようかな…と思い、天日干しをしてみました(時期が違いますが土用干しの要領です)。
3日干して1週間ほど置いてみたところ、酸味が落ち着き食べやすい甘さ…というか、かなり甘くなりました!
おやつやお茶請けに使えますが、ごはんには合わない甘さ。
スーパーなどで売っているはちみつ梅のような味です。
梅干しレシピの記事で紹介した私が作ったさしす梅と比べると、梅の味がかなり抜けています。
でもその分ラッキョウ酢の味が支えているので、食べていて物足りなさはありません。
そして酸っぱさがかなり和らいでいるので、食べやすい。
個人的な好みとしては、甘い梅干しを作るなら「ラッキョウ酢漬けの天日干し」をベースに作るのがよいかなと思いました。
ただ問題は、残ったラッキョウ酢なんですよね…。
当然お酢の味が強く、意外と梅の香りはうつっておらずラッキョウ酢独特の香りがあるので、何に使ったらいいかなあと迷います。
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