少し前になりますが、9月中旬にXF14mmF2.8を練習したくて東福寺の本坊庭園を見に行きました。
XF14mmF2.8は広角を撮りたくて購入した単焦点です。
熟考を重ねて購入したのですが、実際の視界より少し広く撮れる画角と意外と淡白な色に慣れず、なかなかうまく使えていません。
実は何度か売ろうか検討したのですが、このレンズで素敵な写真を撮られている方も多いので何とか使いこなしたいところ。
少し広くて難しい画角も、換算21mmはライカの伝統的画角と言われると、じゃあ頑張ってみようという気持ちになります。
ということでXF14mmF2.8の練習として選んだ東福寺本坊庭園。
実はここで、換算21mmならではの写真が撮れることを知っていたので選びました。
それは旅行向きの単焦点レンズを選ぼう(旅カメラと共に)で紹介されている北庭。
このサイトは、単焦点でどういう写真が撮れるかというのを知るのによく参考にさせてもらっていて、是非同じ写真を撮って「XF14mmF2.8で満足のいく写真」を1枚でも撮ってみようと考えたのです。
…と簡単に考えていたのですが、撮影しに行ったら意外と難しい場所でした。
まず、実際に見た庭は小さめで、写真で見た印象とかなり違いました。
そして写真を撮ってみよう構えてみて気づいたのが、「どこを切り取るのか」を選ぶときわかりやすい指標となる被写体がないので、この石板と苔のバランスをどう表現するかを考えないと、どこを切り取っていいのかよくわからないこと。
「良いな思った写真を同じ場所で同じ画角で撮る…約束された勝利!」とか思っていたのに、そう簡単なものでもないんだなーと考えさせられました。
あと単純に気象条件なんですが、この庭は北側に面していますので、お天気の状況によっては残念な感じになります。
↑こんな感じにくっきり光が入ってきちゃうんですね。
これは現地に来て見るまで全く気付かなかったので、この日は曇ったり晴れたりしていて、しっとりとした北庭を撮れたのはラッキーでした。
東福寺と言えば紅葉で大変有名で、紅葉シーズンになると大混雑になります。
ただ庭園自体はそれほど紅葉の影響を受ける造りでもないのと紅葉前のほうが苔がきれいなので、庭園目的なら紅葉前は意外とおすすめな時期なんだそうですよ。
実際、私が行った時もそれなりに観光客はいましたがゆっくり見て回れましたし、縁側に座って石庭を楽しむことも出来ました。
換算21mmというのは、縁側の手すりにカメラを置くと石庭がちょうどすっぽり収まる画角でした。
この写真が面白いかどうかは別なのですが、石庭にちょうどハマる場所がある画角というのは、やはり何かしらこの画角が「構図の美」に関わるんだろうなあということを感じました。
換算21mmがぴったりだった場所その2。
東福寺境内ではなく、塔頭の一つ。入り口は入れないようになっていたのですが、入り口から撮影するとちょうど全体的に収まるようになってました。
臥雲橋から見た通天橋。紅葉の時期はここの撮影は禁止されます。
この日は薄曇りだったので、全体的に空が白飛び気味ですね。
今回の撮影でXF14mmF2.8は、ハイライト側は粘らず白飛びしやすいのかなという印象を持ちました。
ということで、次回使うときは以下の設定を試してみたいと思います。
- ハイライトトーン:マイナス側
- ダイナミックレンジ:200か400
- ISO:低め
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