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初心者によるXF14mmF2.8ファーストインプレッション

フジフィルムの広角単焦点レンズ、XF14mmF2.8を購入しました。
元々広角好き・単焦点好きだったため、X-T20を購入した際にいずれは広角単焦点を買い足そうと考えていましたが、XF14mmF2.8・XF16mmF1.4・XF18mmF2.0で迷ってなかなか決められませんでした。

関連記事:フジフィルムの広角単焦点に悩んでいる話
どういう目的で購入を考えていて、どういう点で迷っていたのかといった話はこちらに詳しく書いています。

結局「持ち運べる軽さ」と「広い画角」を優先して、XF14mmF2.8に決定。
本当はXF16mmF1.4が良かったんですけどね…どうしても重さが無理でした。

とりあえずどんなレンズか見てみようということで、特に設定をいじらず撮り歩いてきました。
初めての広角単焦点のため戸惑うことも多く、満足に使うには少し調整が必要だと感じたので、良かった点と気になった点をまとめて、今後の指針にしたいと思います。

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前提

撮影者と今回の撮影について

私はある程度カメラの用語は覚えてきたけど、まだまだ初心者でわからないことばかりです。
そのため、今回のレビューは印象に基づいた話しか書けていません。

今回の撮影はほぼ初期設定のままで、絞りのみ手動で切り替えています。
また、この記事に載せている写真はすべてXF14mmF2.8で撮影したもので、縮小とウォーターマーク挿入以外の加工はしていません。

撮影したのは、雪が積もった曇天の朝です。

現在私が持っているレンズ

  • XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
  • XF35mmF2 R WR

特にXF35mmF2がお気に入り。

XF14mmF2.8のファーストインプレッション

一言で感想を書くなら「ちょっと勉強しないと満足に使えるレンズではない」です。

良かった点

持ち運びやすい軽さ

何よりもこれに満足しました!
今回のレンズ選びでは、いつも一番優先している「画質や色味の好み」を差し置いて重さを優先しましたが、その甲斐がありました。

肩にかけているとほぼ負担はありません。
首だと少し重さを感じるかな…。でも手で少し支えてあげればそれほど気になりませんでした。
※私のX-T20はカメラストラップを交換しておりこれの功績も大きいです(詳細は「カメラストラップ」でブログを検索してみてください)

今回の撮影は、大体2時間程度かかっているのですが(途中休憩あり)、途中でカメラの重さが気になることはありませんでした。
体力がなく、キットレンズでも2時間程度歩いていると「重いなあ…」と思うことがあった私としては、これはかなり珍しいことです!

AFが早い

現在出ているXマウントの中でもかなりAFが早いほうということで期待していましたが、その期待を裏切らない早さで決めてくれます。
さくさくAFが決まるので、寒い中でしたがテンポよく撮影を進めることが出来ました。

ただ、今回雪景色の中での撮影だったため白い部分を焦点にすることも多く、少し迷うこともあったかなーとも感じました。

こういう色のはっきりした被写体だと、きれいにAFが決まってストレスフリー。

街中スナップとしては十分な画角と扱いやすいパース

さすが14mm(換算21mm)。普段の街中スナップとして使うには十分な広さです。
というか少し広すぎるので、トリミングも必要かなーという気も…(私はトリミングはできるだけ避けたいけど、するならするで気にしない派です)。

また、広さの割りにパースもそれほどきつく感じないので、あまり大きな違和感はありません。
広角なのでどうしても「思っていたより被写体が遠くに行っちゃうなあ」という感じですが…その辺りはこのレンズの特性の話ではなく慣れの問題です。

この画角に対してまだまだ慣れていないので、慣れたらもっと便利に使えるようになりそうだなーという期待ができる広さです。

気になる点

撮影していて一番気になるのがこれです。色。
私がフジフィルムを購入するきっかけになったのがフジフィルム独特の色味にひかれてだったので、これに違和感があるのはかなりつらい。

最初に撮影を始めて気が付いたのが「なんか色が暗いな?」ということ。
そのため、途中で露出を上げてみたりしました。
しかし露出を上げすぎると白飛びしてしまうところが出たりして、なかなか難しい。

また帰ってから写真を見返していて思ったのが「いまいち色がすっきりしないな」ということ。
これがいわゆる「ヌケ感が足りない」と言われる状態なのでしょうか?

なんとなくサブカメラのRicohGRに似たような傾向の色味になっているように感じます。
この色味が好みの人もいるんだろうなーという気もしますが(ちょっとアンニュイな雰囲気がありますよね)、私の好みではないので何とかしたいところ。

現在は設定をほぼいじっていないので、「XF14mmF2.8専用の設定」を作ってみたらいいのかなーと考えています。
また、(面倒であまりやりたくないんですが)RAW現像をしっかり行うという方法も試してみたいです。

~追記~
この記事をアップしたのは撮影しに行った初日だったので「色がなーどうもなー」と思いながら記事を書き上げたんです。
しかし一晩寝て起きて見直してみたら「あれ、これはこれで結構いいよね?」と思えてきました。

歪みの少ない広角という画角を生かして、「かっこいい写真」を狙ってみるとハマりやすいのかも?

解像感が足りない?

これはレンズの特徴なのか単に私の腕が悪いのか、まだ判断がつかない点です。

私がフジフィルムで好きな点の一つは「解像感が高いところ」。
これに関しては、XF35mmF2だけでなくキットレンズですら満足しています。
しかし帰ってきてから見直して思ったのが、「なんか思ったより線が太い写真になったなぁ…」ということ。

ただ今回の撮影は曇天、被写体は白、寒さで手は震えるw という悪条件がそろっていたので、手ぶれしている可能性とAFを外している可能性が考えられます。
というのも、フォトヨドバシの作例だとそれほど解像感を低く感じないんですよね。

この問題については、また後日改めて撮影をして考えてみたいと思います。

ボケが弱い

わかってはいたんですけど、やっぱりボケが弱い!
広角で2.8ですからね。寄れるとは言え「あと一声!」というボケです。
ただ、前のほうに貼ったサンドイッチの写真を見てもらってもわかるように、条件さえ整えれば玉ボケも作れるので、上手に使っていきたいと思います。

そもそも広角でボケを求めるというのは割と邪道なようなので、まあ単なるわがままですねw

「広角単焦点」についての感想

これ以降はXF14mmF2.8限定の話ではなく、「初めて広角単焦点を使ってみて気づいたこと」です。

常用はかなり難しい

このレンズを買った目的としては「旅行で身軽に動きたいときに、さっと持ち出してそこそこの広さを撮影できるレンズがほしいなあ」というものでした。
しかし14mm(換算21mm)というのは思っていたよりも広く、常用しようと思うとなかなかつらいな…というのが最初の印象です。

被写体が思ったより遠くなってしまうのと、色々と画面に入り込んできてしまうので「これを撮りたいなあ」と思って撮影するのには向いていないんですね。
しばらくはXF35mmと併用でないと、「撮りたい被写体が撮れなかった」ということが多くなりそうです。

被写体に対するパラダイムシフト

今までよく使っていたXF35mm(換算52.5mm)は、どちらかというと「これを撮るぞ!」というのがはっきりしていないと画面にそれ自体が収まりきらないということが良くありました。
しかし、換算21mmの画角ではその方法が通じないことにかなり戸惑いを感じています。

今までXF35mmを使うことで「被写体は何か」というのを意識する癖をつけていたのですが、それが逆に今回は枷になってしまった気がします。
「あんまりカメラ使ったことない!」という人のほうが、意外とすんなり使える画角なのかもしれません。

自分の中ではまだ混乱気味なのですが、「カメラって面白いな」というのが今の気持ちです。
レンズを変えるだけで、こんなにも考えることが変わるなんて!
ますますカメラにはまりそうです。

あっでも懐事情的にレンズ沼はしばらくはまりたくない…。

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