慢性上咽頭炎と副腎疲労の症状は、人によってちょっと違うところがあったりします。
例えば、私は「背中が重い」という症状がずーっとあったのですが、上咽頭炎や副腎疲労を患っている人でこの症状を書いている人をほぼ見たことがありません。
そもそも、上咽頭炎や副腎疲労が原因ではなかったのかもしれませんが、とにかく私の症状が重かった時にどういう身体的・精神的な異常があったかというのを列挙してみました。
実は私が最初に「上咽頭炎」に気付いたのも、症状を詳しく書いてくれているブログがあったからなんです。
なので、同じ症状で苦しんでいる人に見つけてもらえるようにかなり詳しく書いてみました。
鼻の違和感
鼻の奥の痛み
一番最初に気付いた症状です。
鼻の奥がひりひり痛い。風邪のひきはじめの「鼻の奥が乾燥しすぎて吸った空気が当たっても痛い」状態とそっくりです。
上「咽頭」炎ということなので鼻というよりも喉の病気に近いようなのですが、私が感じていたのは(そして今も感じるのは)「鼻の奥が痛い」でした。
「鼻の奥」の他の説明の仕方としては「鼻と喉がちょうど交わる部分」、「しかめ面をしたときに力が入るところ」です。
鼻の奥からかさぶたのようなものが出てくる
次に気づいた症状です。鼻の奥に常に何か貼りついている状態になっていました。
ふがふがして無理やり取り出すこともできますが、うまく出てこないこともあるくらい強く貼りついているときも。
出てくるものは時期によって違いましたが、最初のうちはかさぶたのような黄色いぱりぱりしたもの(血が混じるときもあり)で、治療が進むにつれだんだん水っぽくなりました。
なお、かなり治療が進んだ時期に、この「かさぶたのようなもの」を検査してもらったことがありましたが、「黄色ブドウ球菌の塊」ということでした。
鼻の奥に黄色ブドウ球菌のコロニーが出来ているということらしいです(あまり自分でよくわかってないのですが…)。
ただ、その検査をした際に「違う菌がいる可能性がある」と言われていたので、このようなかさぶた=黄色ブドウ球菌というわけではないようです。
また、ある程度上咽頭炎が軽快した後にもこの「かさぶたのようなもの」が残るのは、一部の患者だけだそうです。私が病院に行った時には「原因は不明。物理的に取るしかない」と言われました。
ということで、今でも数日に1回取っています。
ひどい時は日に4、5回とっていたので、だいぶましになりましたよね。
鼻の奥から硫黄のようなにおいがする
鼻の奥からかさぶたを取りたくて強くかみまくっていたのですが、そのときに鼻の奥から硫黄のようなにおいを感じるときがありました。
家族によると「硫黄のようなにおいで、ニンニクを食べたときと似てる」とのこと。
副鼻腔炎でも鼻の奥が臭いと言われますが、その時に形容される「どぶのような臭い」とは違う気がするとのことです(副鼻腔炎の臭いがわからないので「全く違う」とは言い切れません)。
また、臭いがするのはあくまで「鼻」で「口」からは臭いがしないそう。
ということで、胃の消化が悪いとかそういう問題ではないのだと思います。
この匂いについては、かなり症状が軽くなった今でも時々感じます。
あくびをしたときに「なんか臭うかも?」と気づくのですが、その日は家族にチェックしてもらっても臭いはしないそうです。
しかし翌日~3日以内に「臭いがする」と言われます。しかしその時に自分は既に臭いがしません。
なおこの鼻の臭いですが、最も症状がひどかった時に周りに臭っていたそうですが、その後はよほど近くに寄らないと大丈夫なようです(家族チェックによると)。
鼻の奥の異臭については、上咽頭炎を患っている人で「自分の鼻・口が臭くてたまらない」と困っているというのをよく見かけますが、私はそこまで自覚症状はありませんでした。
息がしづらい・就寝直前に咳き込む
起きているときにも起こることがありましたが、主に横になったときや就寝直前(寝入りそうになる直前)に、息のしづらさを感じたりひどい咳き込みが続いたりすることが良くありました。
後々わかりましたが、鼻の奥にかさぶたがついているときに起こる症状で、かさぶたを取ってしまえばどちらの症状も収まります。
実際に取ってみるととっても小さいかけらの時もあって「本当にこんなのが原因?」と思うかもしれませんが、取ってしまえば息もしやすくなり咳もぴたりと止まります。
炎症による痛みなどがなくなった今では、普段はこれで鼻の奥の調子を把握しています。
上咽頭炎の悪化は、最初のうちはなかなか気づきにくいんです。
ある時急にきつくなったときには手遅れで、既にかなり体がつらくなっていて対処が難しいんですよね(病院に行くのもつらい…ということが良くあります。状咽頭炎悪化による副腎疲労の悪化によるものかもしれませんが)。
「普段より息がしづらいかも?」と気づくことで早めに上咽頭炎の悪化を把握し、こまめにかさぶたを取ることで、悪化を止めることが出来ていると思います。
↑ちなみにこの綿棒を使って、くいくいと鼻の奥からかさぶたを取っています。
鼻の奥の構造は複雑なので、慣れないと(よくかさぶたが付く位置が把握できていないと)うまくとれないかもしれません。
鼻以外の身体的な痛み
歯の痛み・歯ぐきの痛み
症状が非常にひどいときに、歯や歯茎がよく痛みました。
痛む場所は毎回同じというわけではなくて、犬歯から奥歯の間のどこかが痛むことが多かったです。
また、歯そのものが痛い時よりも、歯茎(というか歯の根っこ?)が痛むことのほうが多かったように思います。
「歯が痛い」ということで何の疑問も持たず歯医者に行っていたのですが、何度行っても「異常なし」でした。
親知らずを疑ってレントゲンを撮ったり、歯ぎしりを疑ってマウスピースを作ったりしてみたのですが、まったく見当外れだったわけです。
ちなみに2件の歯医者を回りましたが、どちらも「鼻が原因かも」ということは言われませんでした。
副鼻腔炎でも歯が痛くなることがあるようなのですが、歯科医はあまり把握していないのかもしれません。
副鼻腔の痛み
これも特に症状がひどい時。
小鼻の横、いわゆる「副鼻腔」が痛くなることが良くありました。
上咽頭炎か副鼻腔炎なのか怪しいところなのですが、副鼻腔炎特有の「黄色や緑の鼻水」というものがなかったので、上咽頭炎の炎症が広がったのではないかなと思っています(私は常に「鼻が乾いて仕方がない」ことに困っていたので、鼻水が出ることがほとんどありませんでした)。
背中の痛み・腰の痛み
背中が痛いようなだるいような状態になることが良くありました。
不思議なことに、鼻の奥にかさぶたがついている位置と背中のだるさが連動していました。
右の奥のほうにかさぶたがついてると、右の肩甲骨の下あたりが特に痛い、みたいな感じですね。
痛みとは言ってもだるさと痛さが混ざったような重い痛みで、激痛で動けないとかそういうものではありません。
また、めったになかったのですが、特に症状がひどい時は背中だけでなく腰の後ろ側が痛くなることがありました。ちょうど腎臓や副腎のあたりです。
その他身体的な異常
異常な疲れやすさ
これは副腎疲労が原因かなーと思うのですが、常に異常に疲れやすい状態でした。
どれくらい疲れやすいかというと、5メートルも走れないくらい。
走り始めるとすぐ息が切れてしまって、動くのも大変なくらい疲れてしまうという有様でした。
歩くのも異常に遅いと言われました。
運動不足だからかなーとずっと思っていたのですが、治療がある程度進んだある日、とても急いでいたのでいつもはしない小走りをしてみたところ、100mくらい進んでもまだ走れることに気付きました。
「今までのあれは体が異常だったのか!」ということがわかった瞬間です。衝撃でした。
それから治療が進むにつれてどんどん体力が戻っていき、特に回復が目覚ましかった時期は「何もしてないのにこの回復力…チート(※ゲーム用語)みたい」と思ってました。
今はもうかなり回復したのですが、それでも人より疲れやすいです。
速い脈拍
なんかずっと体がだるいなーと思い始めたとき(おそらく副腎疲労が原因)に、自分の脈拍が妙に早いことに気付きました。
異常に早いのではなく、妙に早い程度。安静時に80台後半~90台前半くらい。
脈拍が100を超えると良くないとは聞いていたのですが、決してそれは超えなかったので「ちょっと早い気がするけど運動不足で心肺機能が低いのかな?」と思って、特に治療はしませんでした(一応内科に3回ほど相談に行ったのですが「何もなし」で返されました)。
これもあるとき「最近疲れなくなったなあ」と気づいて、脈を測ってたところすっかり落ち着いていることがわかりました。
今では調子がいい時は60台、ちょっとしんどいなというときは70台くらいです。
毎日続く微熱
普段の状態で36.6~8度。就寝前あたりになると37.2~5度くらいまで上がる、という毎日でした。
元々平熱が高いほうだとは聞いていたのであまり気にしていなかったのですが、これも途中でするすると下がっていき、今では普段の状態で36.5度あたり、就寝前で37度を超えることはなくなりました。
ひどい花粉症
症状がひどかった時は、花粉症の症状がかなり強く出ていました。
花粉が多い時期は外に1日でると、その日の夜はかゆみで寝られなくなることも良くありました。
しかし、治療が進むにつれて、花粉症の症状が落ち着いているように思うのです。
ただ、花粉は毎年飛散量も変わっていますし、私も年齢によって体質が変わっているので、上咽頭炎や副腎疲労が原因だったとは断言できません。
精神的な影響
異常なネガティブ・将来の悲観
症状のひどい時期は異常にネガティブでした。
また、将来的なことを考えるたびに悲観的なことしか考えられなかったので、できるだけ長期的な目標は立てず、目の前だけを見るようにしていました。
ふと将来的なことを考えてしまうと、パニックになってしまうような状態だったんです。
…というわけで、こんな状態で自分のキャリアとか考えられるわけがないので、「日々とりあえず生きている」という感じでした。
治療が進むにつれて「あ、人生なんとでもなるかも」と思えるようになる瞬間が増えてきて、今ではかなり元の性格に戻ってます。
元々楽観的な性格だったので、ネガティブ方向へ落ちても長期間踏みとどまれたと思っています。
「今の体の異常が治れば前みたいに楽しくなる」というのが、大きな心の支えでした。
もし元々悲観的な性格だったら…と思うとぞっとします。
よく見かけるけど悩まなかった症状
後鼻漏
上咽頭炎でよく書いてあるこの症状。
鼻水が前ではなく喉側に流れてしまうというものですが、実は私はあまりこの症状に悩まされた期間がありませんでした。
まず、上咽頭炎の症状が出始めたころは、とにかく「鼻が乾燥する」という状態でした。
そのため、鼻水が出ることがほぼなかったのです。
治療が進みある程度鼻水が出るようになってから、後鼻漏の症状が出るようになりましたが、大体そういう時は鼻の奥にかさぶたがあって、それを取ると後鼻漏がなくなったり軽くなったりしたので、今もそれほど苦労はしていません(セルフBスポットで自分でかさぶたを取ることができるので)。
※この記事を書いているのは医療従事者ではなく、ただの患者です。
※内容はあくまで自分が経験したことと自分なりに考察したことですので、他の方に適用できるかはわかりません。
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