あべのハルカス近辺では2014年(MOOMIN!ムーミン展)・2015年(トーベ・ヤンソン展)と連続してムーミンに関する展覧会がありました。
2016年は何かないのかな~と思っていたら、11月頭頃に告知がありまして、今年はムーミンの絵本をテーマにした展覧会が行われるということ。
元々普通に行くつもりだったのですが、偶然招待チケットをいただいたのでそれを使って見に行ってきました。
大阪展はだいぶ前に終わってしまいましたが、全国巡回を予定しているようですね。
すみません、今回はちょっと辛口で…
冒頭からいきなりですが、今回の展覧会は私としてはイマイチでした。
ということで、感想も簡単に。
あくまで私には合わなかったというだけなので、きっと楽しめる方も多いと思います。
絵本の原画について
ムーミンの絵本の原画は、世界観を尊重するために原作者のトーベ・ヤンソンが残したムーミンのイラストを描き写して作成されています。
その原画を今回展示するということで、この展覧会の目玉だったと思うのですが…。
この原画がイマイチだったんですよー。
描き写しているものなので、なんとなく絵に魂がない感じで…(先入観?)。
修正が多いのも「表現したいものを描いている」というより「求められているものを作っている」という、商業的な製作意図が透けて見えるようで…(偏見?)。
世界観を守るために絵画を担当される方の個性を消すことが必要かと思うので、仕方がない面もあるとは思うんですけどね。
トーベ・ヤンソンの原画は芸術家らしい(いい意味での)執拗さを感じる素晴らしいものだったので、この落差がつらかった。
グッズ購入も1点のみ
こういうキャラもの展覧会で楽しみなのが、グッズの購入。
上で散々なことを言っていますが、私はムーミンの絵本を作られている方の色彩感覚はとても好きなので、なにかそれを使ったグッズを購入できればな~と思っていました。
ただね、よく展覧会で見かけるクリアファイルやカードホルダーなんていうのは、片づけられない女には天敵なんです!!
そんな理由もあって、私は展覧会のグッズを買うときは「展覧会限定」かつ「消えるもの」か「今使うもの」にしているのですが、今回のグッズではそういうものに出会えませんでした。
結局購入したのはシール1つのみ。
ちなみにこういうセレクトで普段何を買っているかというと、シール・マステ(手帳や日記帳にどんどん使う)やタオル類(その時足りないもの)が多いです。
今回はランチクロスが欲しかったんですけどなかったんですよね。残念。
原作を読んだことない方は、お土産に1冊買って帰るのも楽しいかも。
日本の児童文学にはないシビアでシュールな面が面白いです。
※2017年8月追記
最近検索で来られる方が多いことに気づきました。
この記事はあんまりにもネガティブな面が強調されているので補足を書いておきます。
まず、入場料分の楽しさは絶対にありますので、行ってみようかな~と気になっている方がいたらぜひ行ってみてください!
展覧会って後から「やっぱり行っておけばよかった!」となっても取り戻せないですしね。
なんでこんなに辛口感想になっているかというと、単純に私がムーミンの「原画のファン」だからだと思います。
これより前に行われたムーミンの展覧会は原画の展示数が多かったので、今回もそういうのが見られるかなと思って出向いてしまい、私の鑑賞動機が展示とミスマッチになったわけで…。
それから、前に行われた展覧会は限定グッズが大量にあったのに(諭吉が仲良く飛んでいきました)、今回はあまりなかった…というのも大きなネガティブポイントでした。
「限定」のムーミングッズをいっぱい買いたかったんです!
カーラ夫妻の色づかいを存分に楽しめるシールとかマステとか!!
私が行った展覧会ではグッズが少なくて残念でしたが、それから1年たって巡回している今の展覧会ならもっと充実しているかもしれません。
グッズ売り場だけなら基本的には無料で入れると思いますので(会場によりますので要確認)、「展示は気にならないけど限定物は見てみたい」という方も、私の記事に惑わされずぜひぜひ会場に足を運んでみてください。
記事にも書いていますが、私はカーラ夫妻の色彩感覚は素晴らしいと思っていますし(実際に一般で売っているグッズは、展覧会以外でいくつか買っています)、この色彩感覚で描かれるムーミンの世界をこれからも見続けたいです。
また、原作の世界観を損なわない制作環境は、ムーミン世界に関わる方々の努力の凄さを垣間見れて大変興味深いです。
この記事を読んで、「微妙そうだしやっぱり行くのやめた!」となってしまうのはとても悲しいです。
あくまで私にはあわなかっただけで、展覧会としてはお勧めできますし、特にムーミンが好きな人は楽しめますよ!
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