梅の花を見に、遅咲きの梅で有名な随心院へ行ってきました。
京都の中心からは離れますが、3月の3連休でもゆっくり見て回ることができたので、かなりの穴場だと思います。
ちょっと見ごろには早すぎたかな~という感じでしたが、可愛らしい梅の花をお届けします。
小野小町ゆかりの随心院
随心院は京都の中心から少し離れた所にあります。
正直お寺自体はあまり有名ではないかな?と思うのですが、「小野小町」といえばきっとほとんどの日本人が知っているはず。
その小野小町にゆかりのあるお寺です。
京都で数少ない?梅の名所
京都の観光情報は京都新聞のサイトを参考にしています。
地元の新聞社だけあってほぼ毎日更新してくれるので、非常に精度の高い案内となっています。
そんな京都新聞のサイトで、今年京都の梅の名所として紹介されていたのはたったの7つ。
その中の1つが、この随心院です。
※画像は京都新聞のサイトからお借りしています
桜に比べて梅の名所はかなり数が少ないのでしょうか?
電車で行けるアクセスの良好さ
こちらのお寺の最寄り駅は地下鉄「小野」駅。
地下鉄の駅なんです。京都を観光するうえで、これは非常に大きな利点。
というのも、京都のバスは観光シーズンになると全然来ない!動かない!という事態が多発するのです。
特に東山三条や四条河原町あたりを通過するバスはかなり危険。
私も実体験として、途中で「降りたほうが良い」「歩いたほうが早い」と言われたり、バス停一つ抜けるのに40分近くかかったりしたこともあります。
春休みにも間に合う遅咲きの梅
こちらの梅は遅咲きの梅です。
京都で梅を見ようと思うと、大体2月の下旬から3月の中旬くらいがピークです。
年にもよりますが、3月の上旬あたりが一番見やすいかな。
しかし随心院の梅は遅咲きの梅なので、他の場所よりも見ごろがずっと遅いのです。
そのため、春休みに入ってから見に来ても十分きれい。
特に今年は寒い日が続いて開花が遅くなったので、春分の日に行ってもまだつぼみが多い状態でした。
梅園について
随心院の敷地内に梅園があります。本数は約230本(京都新聞のサイトより)。
梅の咲く時期にのみ公開されるのですが、実は外から見たときある程度梅の状態が見えるので、様子を見て中に入るか決めても良いと思います。
ゆっくりと見て回るのに適した広さ
梅園自体はそれほど大きくないかな。
一目で…とは言いませんが、視線を巡らせれば敷地すべてに目が届くくらい。
ささーっと見るなら5分で回れると思います。
そんな見方はもったいないですけどね!
中に簡易のお茶室があるので(ベンチに赤い布が敷いてあるタイプ)、ぽかぽかとした日差しの中、ゆっくりお茶を飲みながら梅を愛でるという楽しみ方ができます。
様々な種類の梅
梅園に植えられている梅は一種類だけではありません。
桜のような薄い花弁の花、八重の豪華な梅、大きな花…などなど様々な種類の梅が植えられていて、それぞれの違いを見ているだけでも楽しめます。
少しずつ特徴の違う小さな被写体がたくさんあるので、写真を撮るのがとっても楽しい場所でした。
梅園自体はそれほど大きくないのに、私は気づいたら120枚くらい写真を撮ってましたw
その他の情報
建物の見学もオススメ
私の興味が花なので、梅園を中心に紹介しましたが、こちらのお寺の建物も拝観可能です。※梅園とは別に拝観料(500円)が必要
中は意外に広くて、開放的な造り(冬場は寒そう…)。
掃除も行き届いているのとそれほどお客さんがいないのもあって、縁側に座ってのんびり気持ちよく過ごすことができました。
近所のお屋敷に遊びに行ったような、妙ななつかしさのある建物です。
毎年3月のはねず踊り
随心院では毎年3月に「はねず踊り」が開催されます。
私が行ったときにはほとんど人がいなかったので「基本的には空いているのかな?」と思って今回の記事を書いていました。
しかし、このお祭りの時は混雑するようなので要注意です。
公式ページにも注意書きがでています。
梅を見るだけなら、お祭りの日は外したほうが無難かもしれません。
小野小町は大変な美女として有名ですが、歌人としても優れた歌を遺しています。
学校の授業でも、以下の2つの歌は習った人が多いのではないでしょうか。
– 花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせし間に
– 思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせば覚めざらましを
1番目の歌は百人一首のうちの一つ。こちらの方が有名かな。
美人だから許される歌ですよね。ちょっとうらやましいw
2番目の歌は、個人的に印象深い歌。
学生時代古文の授業で習ったのですが、この歌はすぐに覚えてしまいました。
嬉しさとさみしさがないまぜになった気持ちについ感情移入してしまいますし、下の句の言葉の美しさがいいですよね。
もし2つの歌の意味がわからなかったら調べてみてくださいね!
両方ともとても素敵な歌です。
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