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備前焼まつり2023に行ってきました

岡山県伊部町で毎年行われている備前焼まつりに行ってきました。

2年前に信楽の陶器市(セラミック・アート・マーケット)に行って陶器のお皿を購入したのですが、それを使ってるうちに「この感じ、いいな」と思えるお皿の使い方が増えてきまして。
そろそろ新しく増やしてもいいかなと思っていたところに陶器市の開催を知ったことと、秋の乗り放題切符で1泊2日の旅行を計画をしていて残りの1日を使うのにちょうどよかったということで、少し遠いですが日帰りで参加してきました。

↓第39回備前焼まつりのページ

(終了)第39回備前焼まつり - 備前市
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備前焼まつり2023の旅程

備前焼まつりは9時からの開催で、こういった陶器市は混雑に巻き込まれないためにできるだけ早く来た方が良いというのは鉄則。
ただ、今回私は京都から鈍行で参加したため会場到着は11時頃となりました(始発で行けばもう少し早かったんですが、所要時間がめちゃくちゃに長かったのでさすがに止めました)。

※今回撮影禁止をしているお店を見かけたため、その表示を見逃して撮影してしまってトラブルになったら困るな…と思い、備前焼を売っている様子は撮っていません。

喫茶UDOでランチ

イベントに来た時にランチを食べ損ねるのが一番悲しいので、到着直後に少し早めのランチにしました。
今回の備前焼まつりではかなり飲食スペースも来ていてそちらも充実していたようなのですが、お店利用だと席で落ち着いて食べられるというのは魅力的です。

こちらのカフェは伊部駅直結(改札出たらすぐ右手に入り口がある)という、とても入りやすい場所にあり、しかも備前焼の食器で食事が提供されるということで事前にチェックしていたお店でした。
陶器の町での楽しみの1つは、現地の陶器で食事が食べられることですからね!

備前まつりの間はメニューを限定しての提供とのことで、今回私が注文したのは「サワラと卵のラップサンド」。サラダとドリンク付きです。

お魚のサンドイッチってまだあまり慣れていないので抵抗があったのですが(でも興味もあったので注文しました)、これがとってもおいしかった!
身はふんわりほろほろと柔らかで、塩味がバッチリ効いていて全然魚臭くありません。

付け合わせのサラダもいろんな種類のお野菜が入っているし、巻いているラップはもちもちしていて食べごたえがあるしで、イベントの日にこんなレベルの高いご飯が食べられたのはとってもラッキーでした。

カフェラテももっこもこの泡がたっぷり。フルーティーさを感じつつボディがしっかりしていておいしかったです。

不老川でお茶席

ランチを食べた後は散策をしつつ、不老川でのお茶席に向かいます。
備前焼まつりに来て食べてばっかりですが、この日は午後から天気が崩れるかも…という予報だったのでその前に行っておこうと思ったんですよね。

川の中でお茶を点てるんですよ~。自然との一体感を楽しめる素敵なお茶席です。

お茶碗はいくつかあるうちから好きなものを選べます。

お茶菓子としていただいたのは、大手まんぢゅう。岡山の銘菓だそうで、今回初めていただきました。
見た目から想像するよりずっと柔らかく、あんこの味が優しいお饅頭でした。

会場を回りながら天津神社…の前に備前焼でコーヒー飲み比べ

備前焼まつりはいろんな窯元が集まった特設テント会場だけでなく、周囲の窯元やショップも参加しています。
歩いて回れる範囲ではあるのですが、とにかく数が多く全部は周り切れないと思ったので、まずはテント会場で大体の様子を見てから、いろんなショップに寄りつつ天津神社へ向かいました。

天津神社の入り口すぐ右手に、「備前焼カップのコーヒー飲み比べ」のお店を見つけたので、休憩がてら入店。

備前焼と普通のカップで同じコーヒーを飲み比べます(奥のぐい飲みを角砂糖入れにするという使い方がとても良いですよねえ)。

備前焼はコーヒーがまろやかになると言われているのですが、確かに飲み比べてみると角が取れた飲み口になったように感じました。
人によってはパンチがなくなって物足りないとなるかもしれませんが、私は備前焼で飲んだ方が好きだったので、ぜひ何かカップを買って帰ろうとここで決意しました。

天津神社へ参拝

お店巡りをしている途中で寄れる天津神社は、陶器関係の神様ということもあって、境内に色々な陶器の置物があるということだったので覗いて行きました。

門からいきなり結構急な階段が続いています。
これは辛そうだし止めようかな…と思ったのですが、意外と段数はなかったので上まで上がって参拝。

境内には不思議な壺(灯篭になるのかな?)があちこちにあって、おそらくすべて備前焼なんでしょうね。
いろんな形のものがあって、それを見て回るだけでも面白いです。

屋根の瓦や飾りもすべて備前焼だそうです。

天津神社をぐるりと回ったら、後は駅に向かいつつ気になったお店を再訪・購入して帰途につきました。

備前焼まつり2023の感想

いろんなものが「ちょうどいい」

今回参加した備前焼まつりはいろんな規模感がちょうどよく、ストレスなく楽しめるお祭りでした。

まず会場が徒歩で歩ける程度の広さになっており、買い物目的なら半日で特設テント会場と周りのお店を少しのぞくことが出来ました。1日あれば周りのお店も含めて一回り、2日あればすべてのお店をじっくり見れるのではないかと思います。

混雑具合も、道を足早に歩こうと思うと難しいですが、ゆっくりといろんな備前焼を見ながら歩くくらいなら気にならない程度。また、どのお店にも数人お客さんが入っているような状態だったので、気軽にお店に入ることが出来ました。

備前焼のお値段も普段使いに買いやすい範囲で、しかも結構なお店で訳アリ品を安く出しているので、訳アリでも良いなら本当にお買い得。

自分のペースで楽しめるので、色々な備前焼を見て回るのにはうってつけのイベントだと思いました。

備前焼の印象が変わった

実物の備前焼をほとんど見たことがなかったため事前にいろんな本を読んでイメージを作っていたのですが、やはり実物を見るのは大事だなと思いました。

カップなどの立体的なものに関しては、想像していたよりもかなり薄く作られているものばかりで、持ってみると軽くて驚きました。
一方で、平面的なお皿などはかなり厚みがあるものが多く、個人的には普段使いにするにはちょっと気合が必要かなという印象。

触ってみると結構ざらざらしているものが多く、物によってはチクチクして痛いくらい、というのも実物を触らないとわからなかったことですね。
使っているうちに馴染んでくるそうですが、チクチクする感触は慣れてないと使いづらいように思います。ただ、そういう食器を使い込んで馴染ませていく楽しみも確かにわかるので、ハマる人はハマるでしょうねえ…。

それから、どの窯元も私から見るとかなり似たような商品が多く(これは私がカラフルな食器ばかり見慣れているせいです)、最初は買う決め手が全くなくて「何も買って帰らないかも…」と思いました。
他の陶器市だと、結構色や質感が大きく違う窯元が集まっていますが、備前焼まつりはそれに比べると同じような傾向のものが多く、地域全体で「備前焼」に誇りを持っているのを感じました。

購入品の紹介

同じように見えてしまっていてなかなか購入の決め手がないなあとは思っていたのですが、気に入るものが見つかるときは一瞬。今回はその中で2つだけ購入してきました。

購入品① タンブラー

藤田祥さんの作です → Instagram
B品だったのでお安めで購入できました。

備前焼で飲んだコーヒーがおいしかったので、ぜひ何か飲み物を飲めるものを…できればお酒にも使えるといいなあ、と探して見つけたもの。

実は本当は茶色っぽい備前焼を買うつもりでいたんです。他の色に比べて茶色の方が食卓でおいしく見えるかなと思って。
でもこのタンブラーを見た瞬間、全然気に留めていなかった灰色や青色のタンブラーだったのに「買うならこれがいいな」と思ったので決めました。

写真でうまく色が出ているかわからないのですが、基本的には青~灰っぽい色とメタリックな茶色。そこに金色の直線的な細い筋が入っています。
キラキラしてとってもきれいなんですよー。模様が横に入っているので、シャープな雰囲気なのも気に入っています。

購入品② 花入れ(徳利)

藤原章さんの作です →Instagram

備前焼でほしいなと思っていたものの一つが花入れ。
備前焼の特徴で、花瓶にするとお花が長持ちするということ、茶道の世界でも備前の花入れがよく使われているということから、何か1つ買えるといいなと思っていました。

花入れは青磁の鶴首を持っているので、短くて筒状の物がいいかなあ…などと考えながら探していたのですが、こちらの花入れを見た途端「萩とか椿とか明るい色の花を入れたい!」とパーッと映像が浮かんできたので決めました。

ただ、これ実は徳利なのですよね。
よくよく周りを見たらそういうディスプレイをされていて…でも聞いてみたところ花入れにも使えますよ~とのことだったので購入。

写真だとカサカサして見えますが、実物はもうちょっとつやっとしています。
動きのある面を撮りましたが、場所によってはほぼ一色の動きのないような見せ方もできるので、いろんなお花を入れて飾りたいと思います。

旅の小ネタ

持って行って良かったもの

今後陶器市に参加するときの参考用に記録しておきます。

崩した現金

露店での買い物が多くなるので、現金の方が使い勝手が良いかと思い現金の用意を。
それから、大物狙いではなく気軽な金額なものを買いたいなと思っていたので、出来るだけお釣りをもらわないように小銭を多めで用意しました。

帽子

お天気によりますが、10月中旬の日差しはまだきつい。
日傘をさすのは危ないので帽子一択です。

公式サイトで下見ができます

備前焼陶友会の公式オンラインサイトがあったので、どういうものがあるのかや値段帯を出かける前にチェックしてました。

備前焼公式ショッピングサイト

+b備前焼ショッピングサイト

ただ、実際のお祭り価格よりはだいぶこちらの方が高いですね。アーティスティックな作品が多いからかな?

このサイト内の「備前焼について」というページで備前焼の特徴を解説していて、備前焼について全く知らなかったのでとても参考になりました。

京都からの日帰り移動について

秋の乗り放題パスを使用するので、JRの在来線でのんびり片道3時間ほどの旅になりました。
最後の赤穂線が1時間に1本しかないので、時間によって所要時間が3時間弱~3時間半くらいと大きく変わるんです(一応おまつり期間だけ増便はされるのですが、播州赤穂まで行かないので実質的には変わらないのです)。

往復6~7時間かかるのですが、途中乗り換えはほとんどないので想像よりはずっと楽でした。
電車で寝られる人なら、割と余裕で往復できると思います。

赤穂線の電車がマスタード色でかわいかったです。

ちなみに乗り換えで一番待ったのは、京都駅から家に帰るバスの40分待ちでした…。
観光シーズン土日の京都は、本当にバスが読めません。

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