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慢性上咽頭炎の説明と関連書籍の感想~医者にも知られていない病気について

※この記事を書いているのは医療従事者ではなく、ただの患者です。
※内容はあくまで自分が経験したことと自分なりに考察したことですので、他の方に適用できるかはわかりません。

このブログで書いている上咽頭炎は、慢性の上咽頭炎のことです。
上咽頭は、鼻と喉の境目辺りにあります。
風邪を引くと痛くなるあたりです(風邪のときは急性上咽頭炎)。

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慢性上咽頭炎とは

医者でも知っている人が少なく、内視鏡で見ても異常が見つけられにくいため、見過ごされやすい病気です。

原因や症状の出方は人により様々のようです。
良く見かけるのは、患部の痛みと熱、何かしらの免疫系異常、自律神経の失調でしょうか。
免疫が関係する病気、自律神経を司る脳部位に近い部分の炎症ということもあり、思わぬところにも影響が出ることがあるようです。

私の場合、目立った症状としては「上咽頭のあたりが痛い」「かさぶたみたいなものがはがれて落ちてくる」でしたが、良くなってから振り返ってみると細々とした異常がたくさんありました。

今ではネットで調べればかなりの情報が出てくるようになったので、詳しく調べたい方は検索してみてください。

関連書籍の紹介と感想

現在入手できる関連書籍はまだ非常に少ないです。
少なくとも上咽頭炎という名前がタイトルに冠されているのは、2017年3月現在2冊しかないみたいです(Amazonの検索結果)。

2018年に堀田先生の一般向けのわかりやすい上咽頭炎の本が出ました。
また、最近では上咽頭炎関連の出版が増えてきているのですが、個人的に症状が落ち着いたため最近の本は読んでいません。
そのため、この記事は2018年の情報で止まっています。

つらい不調が続いたら慢性上咽頭炎を治しなさい

上咽頭炎の治療に非常に尽力されている堀田修先生の著書。
堀田先生ご自身は腎臓内科がご専門とのようですが、上咽頭炎の治療も親身になってくださる大変すばらしい先生です(私もお世話になったことがあります)。

一般の読者を対象とした内容で、医療関係の書籍ながら非常に分かりやすい内容になっています。
文章が理解しやすいので、決して薄い内容ではないのに、ざざっと目を通すだけならば1~2時間程度で読めるくらいです。

↓に紹介している本よりもさらに上咽頭炎に寄せた内容で、対策なども充実しています。
まずは1冊読もうとなったときに、最初にお勧めしたい本。

自分がこの病気について理解するために、そしてこの病気を理解してもらうために、1冊手元にあると良いと思います。
知られていない病気であるため、本当に病気なのか疑われたり(頻繁に体調を崩すため)、全く見当違いの治療法をおすすめされたり(副鼻腔炎と間違われて手術を強行に薦められたり…)するときの防衛策になります。

よくわかる最新療法 病気が治る鼻うがい健康法 体の不調は慢性上咽頭炎がつくる

上で紹介しているのと同じく、堀田修先生の著書です。
どちらか選べるなら上の本をお勧めしますが、もし近隣の図書館などでこれしかないという場合は、病気の概要を知るという目的ならばこちらの本も良いかと思います。

タイトルは鼻うがいを全面に出していますが、内容は上咽頭炎とBスポット治療についてがメイン。
ただこの本を読んで鼻うがいを実行したからといって良くなるというわけではなくて、やはり上咽頭炎を治すためにはBスポット治療が必要だと思います。

道なき道の先を診る 慢性上咽頭炎の再興が日本の医療を変える

こちらも堀田先生の著書です。
おそらく医療関係者向けに書かれたのだろうな、という内容でした。

そのため、患者として「とりあえずメカニズムとかはいいから、この不快な症状からなんとか逃れたい!」と思って読むと、少し肩透かしをくらうかもしれません。
というのも上咽頭炎について詳しく書かれ、Bスポット治療の歴史について項目などもあり、なかなか知りたいところまで行きつかないからです。

それから、単純に文字が細かいです。
普段なら別にこれで十分なんですが、上咽頭炎がひどくてしんどいときに、すぐに概要を把握して楽になれる方法を知りたい…というときに、この量はちょっとしんどいかも。

ただ、ある程度上咽頭炎について理解して、症状も良くなり始めたときに、より上咽頭炎を知るために読むのは良いと思います。
なにしろこの病気は、ぶり返すことが多いので、長年(下手をしたら一生)付き合う覚悟が必要ですからね。

原因不明の病気が治る Dr堀口のBスポット療法※未読

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上咽頭炎(この時代は鼻咽腔)について書かれた最初の一般向け書籍です。
一時期は絶版で非常に高額だったのですが、2018年に復刊されました(「原因不明の~」は元のタイトルで、Amazonのリンクは復刊されたものです)

1984年出版と非常に古い本なのですが、Bスポット治療が一度消えかけた治療方法であることを考えると、今でも貴重な本です。

一度読んでみたいのですが、まだ読んだことがありません。
というのも、この本は古いがゆえに中古本しかないのですが、ものすごく高いんです!!
この記事を書いた時で7000円。
一時期は一万円を超えていたといいます。
図書館などにあったら読んでみたいとは思うのですが、残念ながら京都市にはありません…。

耳鼻咽喉科医だからわかる意外な病気、治せる病気※未読

Amazonで「上咽頭炎」で検索すると、ヒットする本です。
内容紹介を見たところ、上咽頭炎については書かれていませんが、この本の著者である大阪守口市のきたにし耳鼻咽喉科の先生は、Bスポット治療をしているそうです。

ですので、関係する内容が書かれているのかもしれません。
近いうちに確認してみます。

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