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【美術展の感想】「北斎 ―富士を超えて―」展(あべのハルカス美術展)

あべのハルカス美術展で開催中の「北斎 ―富士を超えて―」を見てきました。
はるばる大英博物館からやってきた北斎の作品がたっぷりと紹介されています。

見ごたえがあり作品数も多いため、大変充実した展覧会でした。
興味のある方は絶対に行ったほうが良いですよ!

ただ、人気の展覧会だけあってどの時間に行っても混雑ぶりが半端ないです。
ふらっと立ち寄って見ようというのは難しいので、計画的に見に行くのをおすすめします。

※この画像は公式HPからお借りしています。
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会場の混雑状況

公式Twitterでこまめに混雑状況を発信しています。
休日や平日の昼は、最低1時間の待ち時間は覚悟したほうがよさそうです。

私が訪れたのは平日の18時過ぎ。
公式サイトで平日の遅い時間が比較的すいていると見かけたのでこの時間にしてみました。
入場は比較的スムーズだったのですが、中に入ってみたら人だらけ!
ガラスケースを3重くらいの人が取り巻いていて、最前列はなかなか進みません。
最初の部屋が一番混雑がひどく少しずつ人は減っていくのですが、ガラスケースの前が開いている場所はときどきあるくらいで、ほぼ人が並んでいます。

そしてグッズ売り場もしっかりと行列ができています。
グッズを購入予定の方は、最低30分は時間を見ておいたほうが良いかと思います。

混雑対策

私が行ってみて、混雑対策としてこれをやっておいたら良かったかもと思った方法をいくつか紹介します。

チケットは事前に購入しておく

チケットの購入だけで30分~1時間並んだという話もあるので、チケットは事前に用意するのがおすすめ。
事前の購入方法は公式ページで紹介しています(→こちらのページ)。
スマホ提示式チケットが用意されているので、スマホとクレジットカードがあれば入場待機列に並びながら購入することができます。

解説はあらかじめ読んでおく

ガラスケースの周りは人が取り囲んでいるので、後ろからだと解説がほぼ読めません。
そのため、美術展に行く前にあらかじめ見る展示作品の目星をつけたり、有名作品の解説を読んでおくことをお勧めします。
図録を購入予定ならば、先に図録を買って読んでから入場するのが絶対におすすめ(図録購入→カフェなどで図録を読む→展覧会入場というルートなど)。

なお、ガラスケース最前列に並んですべての作品を見る覚悟がある場合、列がなかなか進まないので逆に解説を読む時間はたっぷりあります。

腹ごしらえ・体調はしっかり

会場内は大変混雑しているので、物理的な意味でかなり空気が悪く鑑賞に時間がかかります。
そのため「美術展に行ってから食事をしよう」などと考えると、途中でギブアップしなければならないかも。
準備を万端にして入場することをお勧めします。

グッズは後から購入可能

グッズ売り場は美術展のチケットがなくても入ることができます。
そのため、事前に図録だけ買っておいたり後日グッズだけ買いに来ることも可能。
整理券が出ている場合、待ち時間中にグッズを買っておくというのもありだと思います。

美術展の個人的なおすすめ

鮮やかな色彩と細やかな浮世絵

私が一番見たかったのが浮世絵の「色」です。
美術展で展示される浮世絵は、本当に鮮やかな色が残っている美しいものが多いですよね!
昔の作品だというのにこれほどきれいに色が残るのかと驚きます。

北斎の色彩感覚のすごさも感じることができました。
鮮やかな色同士を組み合わせた浮世絵や、逆に色を抑えて表現された浮世絵。
古いはずなのに、びっくりするくらい「スタイリッシュに見える」ものが多いんですよ!

自分が、この下絵だけを渡されたときに配色をどうするかなと考えてみると、どうやっても実際の作品のほうが格好いいんですよね。
北斎の下絵だけの塗り絵があったら、自分で塗ってみて実際の作品と色を比べてみると楽しいかもしれないw

それから実際に見て驚いたのが、絵の細かさ。
私自身は、版画というと小学校や中学校の授業で触ったくらいしか関わったことがないので、「こんなに細かい絵と鮮やかな色が版画で作れる」という事実に驚きました。
実際に目の前で見て、作業の様子を想像するだけでも気が遠くなります。

私の美術鑑賞の楽しみの一つに「私には到底できない芸術家の凄さ感じる」ことがあるのですが、この細かさはまさしくそれを感じるものでした。
しかも何色も色を重ねているのに(当然)ずれてないんですよね…。すごすぎます。

構図

鑑賞前は特に気にしていなかったのですが実際に作品を見て「格好いい!」と思ったのが、構図です。

特に気に入ったのが、花と鳥を描いた作品群。
少し小さめの作品で、様々な種類の花と鳥を1種類ずつ組み合わせた作品が何枚も展示されていました。
どの作品も、「鳥も枝も花もすべてが収まるべきところに収まっている」ような心地よさがあったんです。
とっても気に入って何かグッズが欲しかったんですが、レジの行列を見て諦めました…。

私はよく写真を撮りに行くのですが、写真を撮るときにも「構図」を考える必要があります。
そんな時に参考にしたいなと思える構図がたくさんありました。
図録を購入したので、何度も見返して趣味の写真に生かしていけたらいいなと思います。

開催情報

大英博物館 国際共同プロジェクト
北斎-富士を超えて-
会期:2017年 10月6日(金) ~11月19日(日)
休館日:月
開館時間:10:30~20:00(平日)、10:30~18:00(土日祝))
※入館は30分前まで
会場:あべのハルカス美術館

コメント

  1. dezire より:

    こんにちは。
    私も「北斎―富士を超えて―」展を見ましたので、楽しく拝見しました。富士山を描かせたら、美術史の前にも後にも北斎のように、品位、安定感、迫力、変化、奇抜さなど多様な表現で見事に描いた画家はいないでしょうね。一方で北斎には珍しい洋風画に創意ある作品、色鮮やかな団扇絵、達磨の水墨画、朱描きの鐘馗図、から『北斎漫画』ので、北斎の絵画に対する幅広い才能を感ずることができました。

    私も北斎の美術展を見て、その画号に沿って北斎の仕事と画風の変化を整理し、北斎の魅力を考察してみました、読んでいただけると嬉しいです。ご感想・ご意見などをブログにコメントいただけると感謝します。

    • Akari Akari より:

      dezireさん

      コメントありがとうございます。
      美術の素養がない私ですが、それでも北斎の絵の前に来るとそのすごさを感じることが出来て、大変楽しい美術展でした。

      ブログ拝見させていただいたのですが、興味深い内容が多いのでゆっくり読ませていただいてから、感想を書かせていただきますね!