手持ちに長期保存したい本が増えてきて、できれば長期間きれいにしておきたいな…ということで、以前からずっと考えていた図書館の本のようなカバーをかけることにしました。
いろんな呼び名があるようですが、「ブックコートフィルム」で検索するのが一番情報が引っかかるようです。他には「フィルムコート」「ブックカバービニール」「ブッカー」など。
貼るのは大変だったんですが(そして結構失敗しましたが)、それでも貼ってよかったなと思える出来になりました。
きれいに保存できそうだし、何より読みやすくなりました!
読みやすさについては全然考えてなかったので、嬉しい誤算です。
ブックコートフィルムのメリット
汚損に強くなるのできれいに保管できる
ビニールを貼るので、表紙の汚れや傷に強くなります。
よっぽど強くマジックペンで落書きするとかしない限り、基本的には拭けば汚れは落ちそう。
また、ビニールで補強することで、表紙がスレて細かい傷がついたり表紙がめくれてきたり(ペーパーバックによくある)といったことも防げるため、きれいなまま保管することが出来ます。
↑カバーをせずにしばらく保管していたので、紙と薄いビニール?のような部分が分離してしまった本。上からカバーを貼っていますが、なんとなく浮いてきちゃいますね…。
買った本はできるだけ早くカバーを貼った方がいいな、と痛感しました。
紫外線に強いので色褪せしにくい
紫外線に焼けた本ってどうしてもみすぼらしくなるんですが、かといってしまい込んでしまうと読みたいときにすぐ手に取れないしカビなども怖いというジレンマ…。
色褪せを防ごうと紙のブックカバーを付けて保管してみたりもしたんですが、そうすると今度は本のタイトルがわかんないんですよね。マジックペンで書いても良いんですけど見づらいし。
ブックコートフィルムは基本的にどこの製品でもUVカット仕様なので、普通に置いているよりはかなり色褪せが抑えられるようです。
さすがに直射日光に当たるところに置いたらまずいとは思いますが、気兼ねなく表に出して置けるのは良いですね。
読みやすくなる
カバー付きの本はカバーがずれなくなるし、表紙が薄いペーパーバッグは表紙がしっかりするし、コート表面もさらっとしているので持ちやすく読みやすくなります。
また、表面がするするしているので本棚から取り出しやすいのもオススメポイント。
本棚にぎっちりと本を詰めていても、表紙同士が張り付く(これやらかすと表紙が折れるのでほんとに悲しい)ということも無くすっと取り出せます。
ブックコートフィルムのデメリット
表紙を貼り付けてしまうのでカバー下が見られなくなる
コミックなんかカバー下にネタを仕込んでいますが、カバーごと貼り付けてしまうので見られなくなってしまいます。
あと見返し(表紙の裏)も少し隠れますね。見せるためにはカバーの折り返し部分を大きく切る必要があるので、そちらも見たいとなると難しい。
私は今のところそういった本にフィルムをする予定はないのですが、もし貼ることになったらカバーのみにフィルムを貼ると思います。
汚損本扱いになるので古本屋に売れない
本を古本屋に持ち込むタイプの人は注意。
古本屋では買取できないタイプの本になるそうです。
私は買った本を古本屋に持ち込むことがほぼないので、ここは気にしてません。
ブックコートフィルムの選び方
メーカー
通販で買おうとすると「埼玉福祉会(SAIFUKU)」「ニチバン」「キハラ」の3種類が手に入りやすいみたいです。
埼玉福祉会→楽天とAmazon(製品名:ブックコートフィルム)
ニチバン→楽天とAmazon(製品名:カバーフィルム)
キハラ→楽天のみ(製品名:アメニティBコート)
※それぞれ公式サイトでも買えます。Yahooにもあるかもしれませんが、私が使ってないのでちゃんとチェックしてません
色々検索した感じ人気なのは埼玉福祉会のようですね。
お値段が安めで無料サンプルももらえるので(→こちらから)手に取って実際見てから買えるからかな。
私が買ったのはキハラの製品です。
購入の際に参考にしたのは、埼玉福祉会・キハラ・クリーン社のクリーンエコバリアフィルムの3社の代表的な製品を比較している以下のサイト。現役司書さんが書かれているだけあって、気になるポイントをきちんと押さえて紹介して下さってます。
ブックコート、3製品比べてみました。(ひよこ図書館)
光の反射の仕方とかさわった感じが、どうもキハラの方が好きそうだなーと思って決めました(実際届いたものを触ってみたら想定通りのタイプでした)。
こちらのサイトではキハラは埼玉福祉会に比べてお値段高めと紹介されていたのですが、送料やポイント諸々考えるとあんまり値段が変わらなかったのも決め手です。
50m巻きだとそこそこお値段が変わってくるんですけどね。
↑実際にキハラのフィルムを貼った本。しっとりした感じなのが分かるでしょうか?
この写真は反射した様子をわざわざ撮影したので、実際にはこんなに反射しません。うまく反射させる角度を探すのに苦労したくらいです…。
サイズ
自分の持っている本に合わせて購入すればよいわけですが、私の場合は実用書がメインでレシピ本や新書・文庫が少しという構成だったので、A4版とA5判を購入しました。
A4版を縦横逆に使えば文庫~B6判も貼れるからです(薄い本ならA5版でも行けなくないですが、かなりギリギリなのでお勧めしません)。
↑A4の本と小説を並べてみました。A4サイズのフィルムは結構上下に余裕があるんです。
問題になったのは購入する長さ。
一番コスパが良いのは50mのロール式。ロール式以外にも割高になりますがあらかじめ切られている物や、シート式になっているものがあります。
ということで、ざっくり1冊を貼るのに必要なフィルムを計算しました。
A5版:14.8cm×2+背表紙分+4cm(折り込み分)→35cmくらい
A4版:21cm×2+背表紙分+4cm(折り込み分)→47cmくらい
50mロールを買うと、A5版は140冊くらい、A4版は106冊くらい貼れる計算になりますが、さすがにそれは多いなと。
25mロールならそれなりに現実的な冊数になるのと、A4版とA5版の25mロールを1つずつ買うと通販の送料無料ラインを超えるので、25mロールを買うことにしました。
参考:お値段比較(埼玉福祉会とキハラ)
自分がそのうち買い足すときに見返す用にまとめておきました。
現時点でのお値段なのでそのうち変わるかもしれません。
埼玉福祉会
A4版(35cm):50mロール税抜7,600円/25mロール税抜4,300円
A5版(25cm):50mロール税抜5,450円/25mロール税抜3,200円
※公式サイトの値段
値段はAmazon>楽天>公式サイト
Amazonは1点ずつ送料上乗せされてるのでおすすめしません。
楽天はまとめ買いで送料無料ラインがあります。公式サイトも送料無料ラインがあるけど、かなり高い(22,000円)。
キハラ
A4版(35cm):50mロール税込9,900円/25mロール税込5,126円
A5版(25cm):50mロール税込7,041円/25mロール税込3,447円
※楽天の値段
なぜか公式のオンラインショップの値段より楽天の方が安いし送料無料ラインがあるので、断然楽天がお勧め。
ちなみに、ブックコート自体をしてくれるサービスもあります。
hontoのフィルムコートサービス
1冊の値段もそれほど高くないので、新品を買うならここで頼んだ方が楽ですね。
以前1度頼んだことがありましたが、きれいに貼ってもらえましたよー。
めちゃくちゃ試行錯誤しながら、きれいに貼れる方法をメモした記事はこちら↓
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