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マンガ100冊のマイアソートパックを作って買ったので語りたい

DMMから発表された衝撃の「電子書籍100冊まで70%オフ」というキャンペーンに乗って、きっちり100冊買ったので語ります。どれも試し読みを読んで前から気になっていたもので、購入前にレビューなどを見て苦手な展開になっていないかを確認して買いました。

今回選ぶにあたって、電子書籍なので全部コミックを買うことは割と早い段階で決めました。
専門書は電子書籍だと目が疲れて読みづらいし、レシピや実用書紙でぺらぺらしながら読みたいんですよね。

購入方針として、長編をまとめて買うのではなく、短編で独特の雰囲気のものを作者のかぶり無し、それぞれも出来るだけ色んなジャンルから選ぶようにして(とはいえ私の好きなものが大前提なのでどうしても偏ってしまいますが)、お菓子のアソートパックのような100冊にするのを目指しました。
100冊絞りこむにあたって意識したのは以下の点をできるだけ満たすものを選ぶこと。

  • 完結しているもの、もしくは発刊ペースが遅いものにする(メインでAmazonを使っているので)
  • 知らない分野の知識が得られるもの
  • 絵が好きなもの
  • 独特の世界観があるもの

ということで、購入した冊数の多いものから順にご紹介。

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DMMの100冊で購入したマンガ

王様達のヴァイキング

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「ハッキングの天才である主人公が、その能力を使って様々な問題解決をする話」と書くとありきたりなあらすじになってしまうのですが、特徴的なのは主人公がコミュニケーションに難のある存在として描かれていること(自閉症やアスペルガーなどを想定しているのかなと思います)。
そのため、バイトも学校も続かず家族には見捨てられ、ただパソコンだけが友達という「人のつながり」から断絶された環境にいる、というところから話が始まります。

この主人公は他人とのコミュニケーションに難があるためなかなか理解されないのですが、本人はただひたすらまっすぐなんですよね。最初こそ狂犬のような暴れっぷりを見せるものの、本人が正しいと思っていること、それが他人に世界に通じないその苦しさを、理解者を得ることで徐々に消化し成長していきます。その過程を見守りたいと思わせる、人間的な魅力も兼ね備えている主人公なんです。

話の本筋は、急速に発展するインターネットの世界で起こる犯罪や陰謀をめぐり、主人公がそのハッカー能力で解決したり巻き込まれていったりという部分になります。私はIT系については完全に素人なので、技術的な部分は「なんだかすごいことをやっているらしい」くらいの感想しか言えません。
ただ作中で言及されているように、インターネットを使うのは「人」なので、インターネットの世界で起こることも人の思惑が絡むんですよね。その部分は私でも理解できるし、しっかり練りこまれているので読みごたえも十分。こちらの本筋を目的に購入しても期待外れにはならないと思います。

コミックの最後に小ネタ説明コーナーがあるのも楽しく、おそらくわかる人ならニヤッとするようなネタが仕込まれてるようです。IT系の知識はないものの「なんとなくかっこいいな」というイメージはあるので、こうやってディープな世界を垣間見せてくれるのは楽しいなー。

ひとりぼっちの地球侵略

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高校に入学した主人公の前に、変な格好をした先輩が現れて命を狙われるのですが、この先輩は、実は遠くの星からたった一人で地球を侵略するために送り込まれた宇宙人。いろいろあって命を狙われなくなる代わりに、先輩の仲間になること約束するところから話が始まります。

先輩のキャラクターがとにかくかわいいんです。強くて、でもひとりぼっちが寂しくて、意地っ張りで。可愛らしい絵柄に、水彩画を思い起こすような背景の中で、くるくると動くキャラクターたちを見るのが楽しくなる作品です。

というわけで、(ケロロ軍曹のような)日常的な内容メインときどきシリアスという構成を期待して購入したのですが、後半は割と戦闘続きになってしまったのが個人的には残念だったかな…。

動物のお医者さん

不朽の名作。ここで紹介する必要はないと思うので、省略します。
実はときどき行われる無料試し読み分以外は、当時リアルタイムで購入していたコミックを借りて読んでいただけなのにかなり覚えていて(まったく覚えていない話が無かった)、子供の頃の記憶力っていうのは恐ろしいものだなと実感しました…。

七つ屋志のぶの宝石匣

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未完結。「のだめカンタービレ」の作者の連載作で3~4か月に1回刊行されるので迷ったのですが、ちょうどポイントアップ期間だったので買っちゃいました。

のだめカンタービレのノリそのままと言っても良いマンガ(87CLOCKERSは横暴すぎて合わなかった…)なので、安心して読めます。

質屋と宝石のお話が中心なので、そのあたりの知識がちらほら読めるのが良いですね。

猫mix幻奇譚とらじ

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小学館
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未完結。ネズミに知能があって人間を脅かすような悪さをし、人間のような動物(mix)が存在するちょっと不思議な世界のお話です。主人公は、勇者の息子リオと一緒に育った猫のとらじ。リオがネズミにさらわれ、そのときに猫のmixになってしまいました。勇者パイ・ヤンと一緒にリオを取り戻しに旅に出ます。

作者の田村由美さんは、独特の世界観と個性的で魅力のあるキャラクターを描かれるのがとても上手で、本作でもその力を存分に発揮されています。メインキャラクターだけでなくサブキャラクターも一言では表せないような曲者ぞろい。特に王妃がお気に入りで、自分の意思をしっかりと持ちつつ横暴な王をうまく転がしてとりなしたり、王家の品格を持ちつつ民一人への細かなフォローを気づかれずにしていたりするなど、さすがの造形です。

田村由美さんと言えば今は「ミステリと言う勿れ」が人気急上昇中ですが、あのとぼけた感じにさらに可愛さを足したような雰囲気なので、気になった方はぜひ読んでみてほしいです。田村さんの作品はBASARA以降全部読んできましたが、猫mixという飛び道具もあってとらじのキャラクターが圧倒的にかわいい! 猫好きな作者さんなので、猫あるあるがうまく織り込まれていて(肉球があるから拍手で音がしない、とか)、猫好きだとそういう点も楽しめると思います。

後この作品ならでは、という部分としては、親と子の関係というものをいろいろな親子を通して書いています(他の作品でも書いていますが、この作品が圧倒的に多いと思う)。数年ごとに読み返すとまた違う感想になりそうなので、いつでも読み返せるように手元に置きたくななる作品です。

さんすくみ

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奈良の神社・寺・教会の息子たち3人がわちゃわちゃする話。一応それぞれの恋の行方が話の軸になってるのかなとも思うのですが、全体を通したストーリー自体はそれほど強くないです。

とにかくキャラクターの作り方・配置の仕方が見事。神社の息子は圧倒的草食系でマイペースだけど、いろんなことに気づいてなくて後からガーンとなるタイプ(顔に縦線が一番入ってるんじゃないのかな…)。寺の息子は真面目だけど意外と俗物っぽいところがあって、一番死に近い宗教なのに怖がり、だけど幽霊が見えちゃう。教会の息子は一番世間をうまくわたって行けそうな感じだけど、ホラー映画好きなので同志は少なそう。

1巻の雰囲気が最終巻まで続くので、試し読みしてピンと来たら買って問題ないと思います。

基本はわちゃわちゃした話なのですが、ときどき各宗教のウンチクがどかんと放り込まれることがあって、素人的は全然知らない世界が垣間見えるのが楽しいです。

世界で一番悪い魔女

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悪名高き魔女「クインタ」が、何やら大きな発見をしたためにいろんな魔女から狙われる「教授」を護衛するお話。

ストーリーについては少女漫画らしい内容で(若干主要メンバー以外に死人が出るんですが)、ちょっとした謎もちりばめつつ小難しくないので素直に読めます。

この漫画で圧倒的に惹かれたのは、そのかわいらしさ! キラキラする魔法の効果に加えて、可愛いキャラクター、可愛い洋服、可愛いマスコットキャラ…とにかく画面が可愛い。見てて幸せ。白黒なのになんだかキラキラしているように感じる、金平糖みたいな作品です。

草川為さんの作品は「八潮と三雲」とどっちを買おうか迷ったんですが、ストーリーが最初から最後までしっかり通ってる作品が読みたかったのでこちらを選びました。「八潮と三雲」もどこかのタイミングで買いたいなー。

コミケ童話全集

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Twitterで鶴の話がバズったマンガです。私は同人活動はしないんですが(原作原理主義すぎて自分で改変が出来ないし他人の改変も受け入れられないという難儀なタイプ)、同人のように「好きなものに熱中している人」というのがとても好きで、昔からそのジャンルを覗き見てきました。そんな感じに同人界隈をちょっと見れるような内容です。

単発マンガばかりなのですが意外と各キャラクターに相関関係があって、読み進めるたびに「あ、あれはこの人か!」みたいな楽しみ方ができる作品です。

マキとマミ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話

上に続いて同人系のマンガです。タイトル通り、衰退ジャンルで活動する二人が中心となる4コマ。内面は溶岩のように煮えたぎってるのに、出てくる言葉や普段の態度が理知的なキャラクターが中心となって進むので、テンションが高すぎずゆっくり落ち着いて読める作品。ちょっとした言葉選びが、熟練のTwitter職人ぽい感じで面白いんです。

あと、先ほども書いたように私は同人活動はしないのですが本質的にはオタクかなと思うところがあるので、オタクあるあるを読んでてわが身を振り返ったりしました。オタしぐさは確実にやっておったよ…。

親愛なるA嬢へのミステリー

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熱狂的な信者を持ちつつ事件を契機に断筆した小説家(現探偵)と、本が大好きな親戚の少女のお話。

白と黒が印象的な切り絵のような雰囲気の絵と、現実と文学作品の境目に切り込んだような事件がマッチしていて、独特の読後感のある作品です。私が買う漫画にしては珍しく不幸だったり理不尽だったりする結末が多いのですが、主人公の綾乃がそれに引きずられず進んで行ける強さを持っているので、安全な位置から闇を覗くような楽しさがあるようです。

元々作者の方が文学に造詣が深いのか(私はまったくなので判断ができない…)、ちょくちょくと文学作品の引用があるのがかっこよくて心をくすぐります。

フランスはとにっき / トラベルはとにっき

なーんにも決まってないのに勢いで1年間フランスに行った漫画家さんのコミックエッセイです。ここで漫画家さんと書いてますが、渡仏を決めたときには連載も無かったので無職。勢いで渡仏を決めて飛んじゃった、という人です。

テンポよく進んでいくのとご本人や取り巻く人々が面白く、毎回ハイテンションな話なので読んでて元気が出るエッセイです。いろんな失敗をしても、とにかく前向き。

それからこのマンガのもう一つの魅力が、その独特の色彩センスです。試し読みで見るとわかるのですが、漫画に色がついててこれがとっても派手。シマシマ・水玉のオンパレードだし、色も結構強い。それなのに全体を通してみると全然違和感がないし、むしろこの色が無ければ物寂しいくらい。

旅のオチが見つからない おひとりさまのズタボロ世界一周!

Twitterで知った低橋さんの旅エッセイ。世界一周の予定で旅に出たはずがまったく予定外のルートの旅になり、その中でのいくつかの出来事が書かれています。

基本はいろんな旅先であったトラブルを書いたり、突っ込みを入れたりしつつ、ときどきしんみりするような話も出てきたり。本人の鳥姿はザクっとしてるのですが、旅先のイラストは細かく、水彩で塗ったような色もきれい。眺めてみるだけでも楽しいページがいっぱいあります。シンプルで読みやすいので、ちょっといろんな旅の話が見たいな…というときにぴったりの本です。

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