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読書を効率化する方法:いろんな本に同じことが書いてあったので実践してみた

本をもっと読んで生かしたいなあ…と思ったので、読書術の本を何冊かまとめて読みました。

読み進めていくうちに「これはさっきの本でも読んだ」という内容がどんどん出てくるんですよね。
しまいには、重複する内容ばかりでほとんど読み飛ばす本が出てきたり。

こういう「複数の本で重複する内容」は重要なことである、というのは読書術の本でよく書かれていること。
ということで、「読書術(本の読み方)で大事なこととしてよく書かれている内容」をまとめて、実際に自分で試してみました。

読書術の分類

本題に入る前に読書術の分類について。
「本の読み方」についてまとめられた本は、「本を読むこと」をいくつかの段階に分けています。
大体以下のような内容が多いですね。

1.本を読む理由
2.本の選び方
3.本の読み方(本から情報を得る方法)
4.本から得た情報を生かす方法
※本によって1・2だけとか3特化とかあります

今回まとめるのは「3.本の読み方(本から情報を得る方法)」です。
1も多くの本で似たようなことが言われているのでそのうちまとめますが、2・4については著者それぞれが工夫していて同じようなものはあまりないので、今のところまとめる予定はありません。

対象とする本

今回の「読書術」の対象としている本は、ビジネス書や自己啓発書などです。
つまりは「手軽に情報を得ること」を目的とした読書。

物語を楽しむ小説や教養をつけるための専門書などの場合は、今回紹介する方法は合わないと思います。

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本の読み方・本から情報を得る方法

1. 本は読み飛ばして読む

本を一字一句漏らさず読む必要はありません。
必要に応じて、飛ばし読みや流し読みをすると効率よく本を読むことが出来ます。

本の8割は読み飛ばせる

本を読み飛ばすための目安として良く引用されるのが「パレートの法則」。
元々は経済学の用語で、別名80:20の法則といわれるように、「大事なことの8割は、そのうち2割によって成立している」といった内容です。

例:Wikipedia「パレートの法則」より
「商品の売り上げの8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している」
「仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している」

これを読書に適用すると「本の重要な2割の部分を読めば、その本の内容は8割理解できる」ということになります。

目次は読み飛ばさない

どの読書術の本も、本文の読み飛ばしは推奨していますが、目次はちゃんと目を通すことを推奨しています。
その目的は大きく2つ。

1つ目は、本の内容確認。
目次は各章を端的に表したものなので、目次を読むことで、その本が自分に必要なものか確認することができます。

2つ目は、読み飛ばしの目安をつけること。
目次を見ると本の構成が分かるので、自分に必要な箇所・不要な個所の目安がつけられます。
不要だと判断したところはざっと流し読みするようにすれば、それだけで本を読むスピードがぐっと上がります。

実践:まずは「飲み屋のおっさん話」から読み飛ばす

本を読み飛ばすということに最初は抵抗がありましたが、何度か繰り返すうちに徐々に慣れることができます。
特に効果があったのは、読み飛ばすところをあらかじめ決めておくこと。

私が最初に飛ばし読みを始めたのは「著者の個人ストーリー」でした。
本を読んでいると著者の華々しい経歴や過去話、果てには生い立ちなど書いてあることが多々あります。
これが役に立つパターンもあるのですが、大抵の場合「飲み屋で絡んできたおっさんかよ!!」「もうその話は聞いたよ!!」と突っ込み入れたくなるような内容なので、そういうところは読み飛ばして問題ないです。

それから何冊か同じテーマの本を繰り返し読んできて気づいた「前の本と同じ内容」。
冒頭にも書いたように、この重複が本当に多い!
最初は「同じようなことに見えるけど違うことが書いてるかも…」と思って読んでみたりしましたが、パレートの法則通り8割方同じなので読み飛ばしても問題ないと判断できるようになりました。

2. 目的をもって主体的に本を読む

目的に応じて内容の取捨選択をする

本を読む際に「この本からどんな情報を得たいのか」という目的をしっかりと持つことが大事です。
それによって、内容の取捨選択がスムーズに行えるようになり、「1. 本は読み飛ばして読む」で説明した読み飛ばしがより効率的に行えるようになります。

本を読む目的を念頭に持ちながら目次を読んでいると、重要な章やまるごと飛ばしても問題ない章、じっくりと読みたい項目…などがよくわかるので、緩急をつけて読む目安が作りやすくなります。

実践:時間を決めて目次であたりをつけてから読む

目的をもって取捨選択するといっても、実際に本を読み始めるとどれもこれも重要に見えてしまう…と思ったので、思い切って時間を区切ってしまいました。

本の厚さや文字の細かさにもよりますが、一般向けに書かれたものなら1冊40分~1時間を目安にしています。
たっぷりと時間を取るとゆっくり読んでしまうので、あえてちょっと短めの時間に設定するのがポイント。

時間を区切ることで、目次を見たときに「第1章は10分程度で飛ばして読んで、第3章は20分かけよう。第2章はざっと目を通すだけでいいや」といった時間配分が自然と行えるようになりました。

実際は目論見通り読めるということはなかなかありませんが、これは私がまだ「自分が本を読む時間の見積もり」に慣れていないからであって、数をこなしていくことで、効率よく読めるようになるかなと考えています。

本に主導権を渡さない

本を書いている人というのは基本的に自分より何らかの点で秀でているものがあるため(そうでなければそもそも本を手に取らないですよね)、ついついすべてをまるっと飲み込もうとしてしまいます。

しかし、本に主導権を渡した途端、本に書いてある内容がすべて重要なものに思えて読み飛ばしができなくなります。

そのため、あくまで「自分が本から使える情報を得ようとしている」という立場を忘れず、役に立たないと判断したらすぐに読むのをやめたり読み飛ばすという決断ができなければいけません。

実践:同じ内容の本を何冊も読む

本をまるっと飲み込まないようにするために、同じテーマの本をまとめて読むことにしました。

最初の1冊はどうしても読むのに時間がかかってしまいますが、効果が出るのは2冊目から。
「さっき読んだ内容だ」と思って読み飛ばしたり、「さっきの本のほうが良かった」と情報の比較をしたり、「さっきの本よりも良い方法だ」と情報の更新をしたり…と、比較対象を作ることで、自然と自分が主導権をもって本を読むことが出来るように。
最終的には目次だけ見て「あんまり新しいことはなさそうだな」と判断して、本文をざーっと確認だけして15分ほどで終了という本も出てくるようになり、そのとき「今、本を効率よく読めてる」ということを実感しました。

おすすめの本

読書術の本は何冊か読んでみたのですが、特に参考になった本の紹介。

「読書は投資である」という一貫した主張に基づいて、読書方法が紹介されています。
「投資」の一つとするだけあって、面白いくらいにばっさばっさと従来の読書に対する幻想のようなものを切り払っており、本からいかにして情報を抽出して自分に還元するか…ということを考えさせられる内容になっています。

本を家来に見立てて、自分が情報を取捨選択する立場であるということを徹底的に説いていく本。
物語仕立てになっているので、ビジネス本として読むと冗長に感じる部分がありますが、その分とっつきやすくて非常に読みやすいです。
以前に感想も書いているのでこちらもどうぞ。
関連記事:効率的に情報を得る読書法とは?:【本の感想】王様の速読術

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