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金沢日帰り旅行#3: 茶房一笑で加賀棒茶のおいしさを知る

金沢日帰り旅行その3。

金沢の観光地として有名なひがし茶屋街をそぞろ歩きしながら、加賀棒茶の丸八製茶場が運営する「茶房一笑」へ向かいます。

丸八製茶場 オンラインショップ

実は加賀棒茶って今回金沢の下調べをしていた時に初めて知りました。1983年に作られた、まだ新しいお茶なんですね。
加賀棒茶自体はいくつかの製茶場で作られているようですが、昭和天皇に献上した「献上加賀棒茶」を作っているのはこの丸八製茶場だけのようです。

私自身、日本茶についてはあまり詳しくなく(大体の種類を把握している程度で茶葉の好みまでは言えないくらい)、有名なお茶らしいけどその美味しさがわかるかな?と思いながらの訪問です。

金沢日帰り旅行#1: ムーミンとおいしいものに会いに金沢へ
金沢日帰り旅行#2: 加賀麩不室屋で箱膳ランチ
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金沢日帰り旅行#4: 金沢で買ったお土産

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「茶房 一茶」の手厚いおもてなしと献上加賀棒茶

入店するとおしぼりとドリンクとメニューが出てきます。
このドリンクが既に加賀棒茶なんです。お冷とかではなく。大体このお店に入る人って加賀棒茶目当てだと思うので、注文する前から目的を果たしてしまえます。
「えぇ…無料で加賀棒茶いただいちゃっていいの?」といきなり面くらいました。

メニュー自体は少なくて、選択肢としてはどのお茶を選ぶか、生菓子をつけるかというくらい。
簡単にメニューの説明をしてもらえて、そのまま「文字だけではわからないので、茶葉をお持ちしますね」と茶葉セットが運ばれてきます。


ほうほう茶葉の香りを確かめさせてくれるのね、これは親切なシステムだなー、と見ていたら「お湯を入れますので、お手伝いしていただけますか」とのこと。

つまり、この茶葉使い捨てなんですよ!
茶葉の香りをそのまま確かめるだけなら何人も使いまわせるのに、一人の客に対して少量とはいえ3種類も茶葉を使い捨てするとか「えぇ…これいいの?太っ腹過ぎない??」と戸惑わずにはいられません。

そしてまた、このお茶の香りがいいんです!!
この少しの茶葉でも十分香りがわかります。3種類の個性もしっかりと出ています。

今回注文したのは日本茶メニューの献上加賀棒茶(800円)に生菓子(400円)。
メニューには書いていませんが日本茶には干菓子がついてくるので、生菓子をつけると二皿になります。

初めていただいた献上加賀棒茶は、本当に至福のお茶でした。
新茶のような酸味、ちりちりとした心地よい渋み、そしてほうじ茶らしい香ばしさ。無理やり要素に分けるとそういったものを感じられますが、それらが見事にバランスよく一体になっています。
お行儀悪いんですが、急須の蓋を少し開けると濃厚な香りが広がるので、お茶を飲みつつ何度も開けてしまいました。

あんまり期待してなかった(すみません)干菓子もおいしかった!
特に左の白いお菓子。リンゴの琥珀糖のようなものなんですが、リンゴの香りが強くてジューシーなんです。
個人的に琥珀糖ってあんまりおいしいイメージがなかったんですが、これはまた食べたいと思える味でした。
長野のお菓子って説明されたと思います(名前も琥珀糖ではなかった気がする)。聞き直せばよかったなあ。

ひがし茶屋街だと、茶房「久連波」でいただける「吉はし」のものがガイドブックなどに良く紹介されていますが、こちらの生菓子は違うお店のものとのこと。
「吉はし」のものより甘さが控えめとのことなのですが、繊細な献上加賀棒茶に良く合っていました。確かにこれ以上甘いお菓子なら、お抹茶か献上ではない加賀棒茶がほしくなるかなーと思います。

この日はお客さんが少なかったからなのか、そもそもデフォルトのサービスなのかわかりませんが、別のお茶のおかわりが出てきました。

いずれも母体の丸八製茶場で作られているものということで商品の試飲も兼ねてるのかもしれませんが、ちゃんと違う風味のものを新しい器で入れてもらえるので「こんなに貰っちゃっていいんですか」と思わずにはいられない…。

結局お店がすいていたのをいいことに、1時間以上滞在してしまいました。

お茶はおいしいし、茶葉の香りを楽しむパフォーマンスは楽しいし、おしゃれな空間だし、金沢行くお茶好きさんにはぜひお勧めしたいお店です。

お土産に買った献上加賀棒茶を楽しむ

金沢に来る前は茶葉を自分用に買うくらいかなーと思ってたんですが、ここでいただいたお茶があまりにもヒットしたので、家族用に複数買って帰りました。
軽いしお手軽なんですが、賞味期限が短いのが玉に瑕。

茶房でももちろん売ってるのですが、その後の予定を考えると荷物になるので駅で買いました。淹れ方や商品案内のフライヤーもついてきます。

で、お土産を買うときに肝心なのが「自分でも美味しく淹れられるか」ということ。
以前煎茶のおいしさに感動してお茶を買ったときは温度管理が難しくてうまく淹れられず、コーヒーのバランスの良さに驚いて豆を買ったときには淹れ方がよくわからず普通のコーヒーになってしまったといった数々の失敗経験があるんです…。

ただ加賀棒茶は熱湯を短時間抽出するというタイプなので、素人が作っても味のブレが少ないのではと予想。
結果、茶房の味と一緒とは言いませんが、茶房で感動した爽やかさは十分に引き出せたのではというお茶を淹れることができました。

ただ何も考えず柑橘のケーキをお茶うけにしたら、酸味を打ち消しあって献上加賀棒茶の良さが見事に消えたので、酸味のあるお茶菓子だけはおすすめしません。
フライヤーによるとショウガ風味のお菓子と良く合うとのことなので、柴船(大好きな金沢菓子。#4で紹介します)も一緒に買って帰るといいと思いますよ!

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丸八製茶場
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白とびしまくってしまいましたが、お店の概観。

茶屋街ということでどこも似たような外観で、看板の文字もわかりにくいので(公式ページの左上に書かれている文字。私は読めず一度素通りしました…)、GoogleMapで確認しておくことをお勧めします。

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