中国茶初心者が、ただただおいしいものを体験したくて吉田山大茶会に参加してきましたよ!
初めてこのイベントに参加したのは2019年。たまたま近所に貼ってあったポスターを見かけて知りました。
とっても楽しかったのでぜひまた参加したいなーと思っていたのですが、そのあとコロナで2年連続中止になってしまい、今年やっと3年ぶりに開催となりました。
最近カフェインを控えるようにしていたので参加はどうしようかなーと思ってたのですが、お天気も良かったので散歩がてら立ち寄ってみたところ、参加されてる方の熱意がすごくて。
買っても飲みきれないから体験だけ! と思ってお茶席中心で参加予定だったんですが、結局いくつか茶葉を買ってしまってました。
生産者さん・販売者さんのお話を聞くとね、ほんとにどれもこれも魅力があって危険なんですよ…。立ち寄るお店を制限しないと際限なくほしいものが増えるイベントです。
お茶席レポート
まずはいくつか参加したお茶席の感想。
中国茶の好みがわかるほど種類を知らないので、すべて違う種類のお茶が楽しめるように参加しました。
あくまで中国茶の素人の感想なので的外れなことを言ってるかもしれませんがご容赦ください~!
辰翼茶荘
いただいたお茶:【手作り】竹窠黄観音
岩茶のお店です。吉田山大茶会自体、岩茶のお店である「岩茶房京都」さんが主催されている(のだと思う)のですが、そもそも岩茶というものをよく知らないなーということで、腰を据えて飲めるお茶席に参加しました。
特に淹れ方や飲み方の説明に重きを置いておらず、とにかく味わってみて、というタイプのお茶会ですね。
簡単な説明はありますが自分で飲んだ時の感想を邪魔しない程度の内容なので、お茶と向き合って飲むことができました。
いただいたお茶は香りと味がとても豊かで、一煎ごとにそのバランスが変わったり性格が変わったりするのがよくわかったので、飲んでいて面白かったです。
小さな袋の中国茶が600円から売られていて、試しに買ってみたいなというのにちょうどよい価格帯でした。ついつい2個買っちゃった。
ちなみにこのお店、かなり中国語が飛び交ってしまして雰囲気抜群でした。こういう異国に触れられる機会に弱い…(笑)。
お店のHP:https://chenyi-teahouse.com/
※音楽が流れます
好茶工房中国茶会 一般社団法人日本茶縁協会
飲んだお茶:陳皮普洱 小青柑(広東省&雲南省・黒茶)
前回もこちらが主催のお茶席に参加した覚えがあります。
吉田山大茶会の中でも特に多くのお茶席を用意されているので、少し出遅れてもこちらのお茶席は参加できる可能性があるかも。
一般向けに説明することに慣れているようで、お茶を淹れながらこれから飲むお茶や淹れ方のポイントをポンポンと説明されます。ちょっとした質問にもすぐ答えてもらえるので、全体的にテンポが速く感じるお茶席ですね。
いただいたお茶は、小さな柑橘に黒茶を詰めたものとのことで、見た目がかわいらしいお茶でした。少しずつ実を崩していくことで何度も味わえるとのことで、中国茶=高い・コスパ悪いみたいなイメージを崩すようなお茶。
こちらは確か前回参加した時も、淹れ方の差によってお茶の味が変わるというのを実際に体験させてもらえたブースで、今回もそういった機会がありました。
びっくりするくらい味が変わるんですよね。淹れ方から分からない初心者には、とても良いブースだなと思います。
ちなみに私はここで初めて「私はプーアル茶が苦手」ということに気づきました…。
嫌いというほどではないんですけど、どうやら香りが苦手なようです。もし買ってたら大惨事になっていたので、そういう意味でもお茶席でいろんなお茶を体験するって大事ですね。
お店のHP:https://www.haocha-kobo.com/
留香茶藝
飲んだお茶:八宝茶
今回唯一「ワークショップ」という形で参加したものです。茶葉と生薬を自分で組み合わせてお茶を作るという、楽しいお茶席。ワークショップで配られるお茶セットは、お茶を2回分作るだけの材料が含まれているので、なんと残り1回分はお土産になります。1000円でお土産付きは嬉しすぎる!
生薬を使うものの効能の説明は必要最低限。アレンジの楽しさやお茶の楽しみ方を教えてもらえるようなワークショップでした。
自分で作るお茶というのは新鮮ですし、茶葉とお花以外は食べられるので、食いしん坊的にも楽しかった!
使用した生薬は、聞いたことはあるけど改めてちゃんとたべたことはないなあというものもあったので、家に持ち帰って味見しようと思います。
お店のHP:https://liuxiang-chaxin.com/
お土産の八宝茶に書かれていたサイトです
今見たらインスタでお茶席の予約受け付けてますね。こういう事前予約、他のブースでももちょこちょこあったみたいです。
心樹庵
飲んだお茶:特選明前竹葉青『極』・全手工芸明郡匀木尖『極』・珍品手工太平猴魁
中国緑茶のお茶席。中国茶にも緑茶があるの?と思って参加したのですが(ジャスミンティーくらいしか思いつかなかった)、実は中国でも緑茶が主流だそうなんですよ。
ということで、3種類の中国緑茶が楽しめるお茶席でした。
日本茶とは製法が違うので同じ茶葉で何度も楽しめるそうで(この辺りは水の差なんかも関係するようです)、どんどんお湯が注がれるのでお茶のわんこそば状態。
中国緑茶の魅力がたっぷり味わえました。
ここのお茶席はお茶が素晴らしいというのももちろんなのですが、店主さんが大変魅力的でした。
本当にお茶が大事・良いものを大切に、といった気持ちが伝わる説明で、お茶の楽しみ方、今飲んでいるお茶の良いところを十分に伺うことができます。
初心者が置いてけぼりにならないような、でも中国茶に詳しい方も満足ができそうな、気配りを感じる空間でした。ファンになりますよこれは。
買ったもの
買うつもりはなかったんですが、なんか気づいたら手元にありました。
1000円代でいろんな種類の詰め合わせがあるのを見ると、「どんなお茶が好きか試せるし、これから何回か楽しめるならいいんじゃない?」とついつい手が伸びてしまうんですよねえ。
心樹庵 中国茶・製法別お楽しみセット
心樹庵さんは珍しく3種類も飲み比べのセットがあって、そのうち一番手ごろなものをいただきました。
それぞれの茶葉の写真がパッケージになってるのはコレクター心をくすぐりますね。今まで作ってなかったお茶ノートを作ろうと決意しました。
それぞれのお茶の特徴が書かれた紙が同封されていますし、各パッケージの裏にはお茶の出し方の目安が書かれていて(ちゃんと種類によって違うんですよ!)、初心者にとっても優しいセットです。
留香茶藝 八宝茶
ワークショップで使った残りを持ち帰ったもの。パッケージがかわいいですよねえ。
お茶ってかなり好みが出るので茶葉だけプレゼントするって結構ハードルが高いんですが、こういうちょっと面白いものは、もしお茶が好みに合わなくても楽しんでくれそうなので気軽に贈れて良いですよね。タイミングが合えばプレゼント用に買いたいな。
辰翼茶荘 奇蘭・白瑞香
お茶席に参加させていただいたお店。お茶席のお茶はちょっと買うにはためらう価格だったので(笑)、初心者向けとされているお得なパックの中から「花の香りがするもの、香りがよいもの」というお茶をいくつか教えていただき、その中から名前が気に入ったものを購入しました。
ただまあよく考えれば、お茶席では1つのパックで5人が飲んでいたので、単純に考えると1袋で5回飲めるわけです(こう単純に計算してよいのかはわかりませんが…)。そう考えると1袋3000円くらいでも、結構お得ですよね。
岩茶房 丹波ことり おやつセット
唯一今回お茶席に行かなかったお店から、おやつセットの購入です。
ここは喫茶をされてたんですけど、競争率が高くて! 朝から狙ってたのに気づいたら受け付けが始まって希望時間が埋まってしまいました。
お茶を色々買ったはいいけど、一緒に食べるものがないなーと気づいたんですよね。適当になんか甘味を添えればいいのかもしれませんが、お茶屋さんが出されてるお菓子を出すのが確実でしょう! ということで購入しました。
クッキーとパイナップルケーキは必ず入っていて、1品はいくつかのお菓子から選択できるものでした。一番経験のないサンザシのお菓子をチョイス。見た目がかわいいくて良いですよね。お茶の時間が楽しくなりそうです。
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